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被写体認識AFが、ついに鳥にも対応する! オリンパスが開発発表

オリンパスは、被写体認識AFに追加する「鳥認識」の開発を進めていることを2020年7月2日に発表した。

OLYMPUS OM-D E-M1X
▲「OLYMPUS OM-D E-M1X」に搭載される。

 

オリンパスの「インテリジェント被写体認識AF」は、特定の被写体を自動で検出し、最適なポイントにフォーカス・追尾する AF機能の一つ。画像処理エンジン「TruePic VIII」を2基備えた「OLYMPUS OM-D E-M1X」 (2019年2月22日発売) に搭載されている。オリンパスは、この「インテリジェント被写体認識AF」に、「鳥認識」を追加するべく開発を進めている。

 

現在対応している被写体はフォーミュラカー、ラリーカー、バイク、飛行機、ヘリコプター、新幹線、電車、汽車などで、これに鳥が加わる。対応ファームウェアは、今冬の公開が予定されている。

 

OLYMPUS OM-D E-M1X
▲インテリジェント被写体認識AFのイメージ。

 

どのような方法で鳥を認識するのか、詳しい説明はまだないが、「インテリジェント被写体認識AF」は、ディープラーニング技術を活用しアルゴリズムを開発した認識技術。似たようなAFシステムに、パナソニックLUMIX S1シリーズに搭載されている「動物認識AF」があるが、こちらは空間認識技術 (DFDテクノロジー) を利用したもの。また、ソニーの動物にも対応した「リアルタイム瞳AF」は、広範囲・高速・高追随な4DフォーカスとAIを利用してリアルタイムに瞳を検出し続ける技術となっている。

 

オートフォーカスは、単にピントを合わせるだけでなく、被写体を認識してピントを合わせるという新しい時代に入っている。「鳥認識」がどういう技術を使って、どの程度の精度を持つものなのか、続報を待ちたい。

 

 

〈文〉柴田 誠