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名作レンズをミラーレス用に進化させるとこうなる! キヤノンRFレンズ初の超望遠ズーム「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」

キヤノンは、RFマウントの超望遠ズームレンズ「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」を2020年9月下旬に発売する。スライド式の調整窓付きレンズフードを同梱し、価格はオープン。キヤノンの直販サイト・キヤノンオンラインショップの価格は335,000円 (税別) で、7月10日に予約受付が開始されている。

<2020.8.24> 発売日が2020年8月27日に決定。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

■RFレンズ初の超望遠ズームレンズ

「RF100〜500mm F4.5-7.1 L IS USM」は、RFレンズ初の超望遠ズームレンズ。「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」(2014年12月発売) よりも焦点距離を100mm延長し、広角端100mmから望遠端500mmまでの幅広い焦点距離を1本でカバーすることができる。

また、「エクステンダー RF2×」(2020年7月下旬発売予定) を装着することで、焦点距離を600〜1000mm相当にすることが可能だ (エクステンダー装着時のズーム操作範囲が、焦点距離300〜500mmとなっているため)。

▲プロフォトグラファーに支持されている「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」の高画質と機動性をRFマウント用として進化させることを目標に開発された。

 

EOS R5」に「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」を装着した状態では、「EOS 5D Mark IV」に「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」を装着したときと比較して、焦点距離を100mm延長しながらも質量約352g (約14%) の軽量化を実現している。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

■描写性能

スーパーUDレンズ1枚、UDレンズ6枚を含む14群20枚のレンズ構成を採用しており、画面中心部から周辺部まで色にじみを抑制し、ズーム全域で高画質を実現した。

レンズ面に対して垂直に近い角度で入射する光に対して反射防止効果を発揮する特殊コーティング「ASC (Air Sphere Coating)」の採用により、フレアやゴーストを低減させている。最短撮影距離は焦点距離100mm域で0.9m、500mm域で1.2mとなっている。

■AF性能

フォーカスレンズとフローティングレンズの2つのレンズ群を2つの超音波モーター「ナノUSM」で個別に駆動して制御する電子式フローティングフォーカス制御を採用する。近距離撮影時の画質を向上させ、静止画撮影時における高速AFと動画撮影時の滑らかなAFを実現する。

■6.0段の手ブレ補正

EOS R5」のボディ内手ブレ補正機構との協調制御により、静止画撮影時に6.0段の手ブレ補正を実現し、動画撮影時も高い手ブレ補正効果を発揮する。「EOS R」装着時は、静止画撮影時5.0段の手ブレ補正となっている。

手ブレ補正ISモードは、ポートレートや風景など静止している被写体に適した「ISモード 1」、流し撮りに適した「ISモード 2」、スポーツなど不規則な動きの被写体に適した「ISモード 3」の3モードを搭載しており、被写体の動きに合わせて使い分けることが可能となっている。

■屋外でも安心

マウント部、コントロールリング、フォーカスリングに防塵・防滴構造を採用する。また、白色の鏡筒には、レンズの温度上昇を抑制する効果がある遮熱塗料を採用する。レンズ最前面にはフッ素コーティングが施され、油や水滴が付着しにくく、付着した油分なども溶剤を使わずに簡単に取り除くことが可能だ。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

Canon RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM 主な仕様

マウント キヤノンRFマウント
焦点距離 100〜500mm
開放絞り F4.5〜7.1
最小絞り F32〜51
レンズ構成 14群20枚
画角 水平 20°〜4°、垂直 14°〜2°45′、対角線 24°〜5°
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.9m (100mm時)
最大撮影倍率 0.33倍 (500mm時)
フィルター径 φ77mm
サイズ (最大径×長さ) 約φ93.8×207.6mm
質量 本体 約1370g (三脚座を除く)、三脚座 約160g
付属品 フード、ケース

 

 

〈文〉柴田 誠