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高性能でリーズナブル! シグマがフルサイズ対応の新レンズ「Iシリーズ」を発表

シグマは、2020年12月1日に開催したオンライン発表イベント「SIGMA STAGE Online」で、ミラーレスシステムに新たな価値を提案するフルサイズ対応レンズシリーズ「I (アイ) シリーズ」を発表した。高い光学性能とコンパクトさを両立させ、質感や操作感といったビルドクオリティにもこだわった「プレミアム・コンパクト・プライム」という位置付けのシリーズになる。

シグマIシリーズ
画像はすべて「SIGMA STAGE Online」より。シグマの山木和人社長が詳しく解説した。

 

その第一弾として、フルサイズミラーレス対応の単焦点レンズ「35mm F2 DG DN | Contemporary」「65mm F2 DG DN | Contemporary」を2020年12月18日に、「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」を2021年1月22日にそれぞれ発売する。いずれもLマウント用とソニーEマウント用をラインナップする。

シグマIシリーズ

コンパクトで高性能

「 I シリーズ」は、ミラーレスシステムにふさわしいコンパクトさと高性能を両立させ、撮影機材としての「モノ」の魅力を持った高付加価値シリーズとして開発された。光学性能だけでなく操作感触・外観も重視されており、日常で使う道具として所有欲を満たすレンズ群というのが開発コンセプトだ。

シグマIシリーズ

シグマIシリーズ

品質はプレミアム、価格はコンパクト

アルミ切削を中心とした総金属製外観を採用し、操作感触を優先に設計。シグマ基準の妥協のない光学性能とビルドクオリティを普及価格で実現することを目指した。なお「 I シリーズ」はニックネームであり、製品にマークや名称が記載されることはないのだそうだ。

シグマIシリーズ
発売中の「45mm F2.8 DG DN | Contemporary」も、I シリーズにラインナップされる。

ビルドクオリティ

多くの部品がアルミ切削加工によって作られており、アルミ切削加工ならでの美しく高品位な表面仕上げを実現する。マニュアルリングやベース材に金属を使用したことで、同じ素材同士の使用から温度変化にも強く、またしっとりとした高品位な操作性となっている。

シグマIシリーズ
フォーカスリング
 

シネレンズと同様、総金属製の筐体を採用したことで、過酷な使用にも耐える耐久性を備えた。シネレンズを彷彿とさせるローレット加工やブラスト加工が施されている。

シグマIシリーズ
絞りリング
 

仕上げの美しさにこだわったローレット加工は、1本ずつ溝を削り出しており、多くの手間とコストをかけて美しい仕上げを作り出している。絞りリングは、機能と操作の感触の両立にこだわって設計されており、1/3でしっかり止まるという機能面を確保しつつ、「操作しているという感覚と喜び」を感じられるような操作音になるよう試作が重ねられた。また、着脱性にもこだわったマグネット式の金属製のフードを装備する。

シグマIシリーズ
未塗装状態の「35mm F2 DG DN | Contemporary」。フードも含め全て金属素材を採用している。

新しいユーザー体験

「 I シリーズ」では、ユーザーに新しい体験を提供する革新的なユーザーインタフェースも特徴となっている。

■フォーカスモード切換スイッチ

「35mm F2 DG DN | Contemporary」「65mm F2 DG DN | Contemporary」では、円弧上を移動する新型のフォーカスモードスイッチを採用する。移動幅がより大きく、より快適に操作することができるようになっており、ファインダーを覗いた状態でも簡単に操作することができる。

シグマIシリーズ

■マグネット式メタルキャップ

レンズ全体が金属製の「I シリーズ」では、標準のプラスチック製レンズキャップに加えて金属製のレンズキャップも同梱される。磁性を帯びたマグネット式のメタルキャップで、最小限に抑えたデザインのシンプルで美しいレンズキャップは、「 I シリーズ」のコンセプトに沿ったものだ。

シグマIシリーズ マグネット式メタルキャップ
マグネット式メタルキャップ (「45mm F2.8 DG DN | Contemporary」には非対応)
 

キャップを装着した状態で、レンズから外れないことを確かめるために、独自のストレスチェックを行い、限界の耐久性をテストしており、「SIGMA STAGE Online」では、試験の方法を説明した映像も紹介された。

シグマIシリーズ
 

またオプションとして、レンズキャップホルダー「CH-11」も登場。カラビナを搭載し、ベルトやバッグに留めておくことができるレンズキャップホルダーは、メタルキャップをマグネットで装着できるようになっている。

シグマIシリーズ LENS CAP HOLDER CH-11

ミラーレス時代の新スタンダードレンズ「35mm F2 DG DN | Contemporary」

「35mm F2 DG DN | Contemporary」は、ミラーレス時代の新たなスタンダードレンズ。手軽に持ち歩けるサイズ感と星景撮影にも耐えうる高い光学性能を兼ね備える。発売は2020年12月18日。希望小売価格は78,000円 (税別)で、「 I シリーズ」専用のマグネット式メタルキャップ、金属製のレンズフードが付属する。

詳しくはこちら。
https://getnavi.jp/capa/news/353329/

シグマIシリーズ 35mm F2 DG DN | Contemporary

ハイスペック常用レンズ「65mm F2 DG DN | Contemporary」

「65mm F2 DG DN | Contemporary」は、キレのある描写と美しいボケ味で、標準レンズよりも少しパースペクティブが抑えられた焦点距離のハイスペックな常用レンズ。発売は2020年12月18日。希望小売価格は89,000円 (税別) で、「 I シリーズ」専用のマグネット式メタルキャップ、金属製のレンズフードが付属する。

詳しくはこちら。
https://getnavi.jp/capa/news/353527/

シグマIシリーズ 65mm F2 DG DN | Contemporary

コンパクトな広角レンズ「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」

「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」は、撮影シーンを選ばない高い機動力を持つ広角単焦点レンズ。最短撮影距離約10cm、最大撮影倍率1:2を実現し、「45mm F2.8 DG DN | Contemporary」とほぼ同等のコンパクトなサイズとなっている。発売は2021年1月22日。希望小売価格は67,000円 (税別) で、「 I シリーズ」専用のマグネット式メタルキャップ、ローレット加工の花型金属フードが付属する。

詳しくはこちら。
https://getnavi.jp/capa/news/353563/

シグマIシリーズ 24mm F3.5 DG DN | Contemporary

マグネット式メタルキャップホルダー「LENS CAP HOLDER CH-11」

「 I シリーズ」専用のマグネット式メタルキャップを取り付けて持ち運ぶことができるメタルキャップホルダー。キャップを外す際にはドーナツ状の穴から親指で押し出すようにする。なお対応機種であっても、フロントフィルター装着時には使用できない。発売は2020年12月18日で、希望小売価格は2,250円 (税別)。シグマオンラインショップでの限定販売。

シグマIシリーズ LENS CAP HOLDER CH-11

 

 

〈文〉柴田 誠