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そこまで明かすか! PENTAXオンラインイベントで発表された開発中の新カメラに夢がふくらむ

ペンタックスを愛する“ペンタキシアン”のためのオンラインイベント「PENTAX ミーティング オンライン 2021」と「J limited online event 2021 “On The Birthday”」が、2021年11月27日に開催された。その中で、今後の製品開発に関する多くの情報公開があったので、まとめて紹介しよう。

J limited online event 2021
2021年11月27日でPENTAXブランドは102周年。「J limited online event 2021 “On The Birthday”」ではバースデーケーキも登場した。

新たなカスタムイメージ「里び (SATOBI)」を発表

ペンタックスのデジタル一眼レフには、画作りを変えられる機能として「カスタムイメージ」が搭載されている。「鮮やか」「風景」「雅 (MIYABI)」といったように彩度や色合い、コントラストなどを調整した仕上がりをフィルムを交換する感覚で選ぶことができる。この「カスタムイメージ」に、新たに「里び (SATOBI)」が登場する。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

「里び」とは「雅び」の対義語で、田舎びていることを意味する言葉。カスタムイメージの「里び (SATOBI)」は、少し哀愁を感じるような仕上がりをイメージし、懐かしさを表現するために1960〜70年代のカラー写真のような風合いを目指している。海外の作品に見られる乾いた土地の荒涼とした雰囲気や褪せた印象を再現することができる。

ENTAX ミーティング オンライン 2021
サンプル写真のひとつ。

「里び (SATOBI)」は、2021年12月7日に公開予定の最新ファームウェアで「PENTAX K-3 Mark III」に導入される。また「PENTAX K-1」「PENTAX K-1 Mark II」でも同日公開のテストファームウェアで利用可能になるが、他機種への対応は予定されていないとのこと。

簡易赤道儀機能をカメラ単体で実現する「新アストロトレーサー」

「PENTAX K-3 Mark III」の新ファームウェアでは、GPSユニット「O-GPS1」を使わずに、カメラ単体で天体追尾撮影を行う「アストロトレーサー」の機能が追加される。手ブレ補正機構SR (Shake Reduction) を利用して、イメージセンサーを天体の動きに同調して移動させることで、長時間露光でも星を点像のまま撮影することができる。こちらは2022年春の公開予定だが、12月7日にテストファームウェアが公開される。この冬の天体ショーでもお試しが可能だ。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

6種類の「PENTAX K-3 Mark III」派生モデル案を発表

「PENTAX K-3 Mark III」をベースにした派生モデルも発表された。新製品の開発に影響しないかたちで、ユーザーに新しい製品を提供しようという試みで、今回6種類の派生モデル案が発表された。

■PENTAX K-3 Mark III JETBLACK (漆黒) モデル

PENTAXのロゴやボタン・ダイヤルの印刷を目立たなくしたモデル。ロゴや印刷は黒・グレー・なしから選択できる。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

■PENTAX K-3 Mark III シャッターストローク変更モデル

シャッターストロークを極端に短くし、シャッターに指を乗せただけで切れるようにしたモデル。連写などをすることを想定しているという。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

■PENTAX K-3 Mark III MONOCHROME

モノクロセンサーを搭載したモノクローム専用機。操作性は「PENTAX K-3 Mark III」のまま、センサーだけを載せ替えたものとなる。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

■PENTAX K-3 Mark III MF

「PENTAX K-3 Mark III」のマニュアル専用機。メインミラーのコーティングを変更して、測距センサーに光が届かないようにすることで、AF機能が働かなくなる。その分、ファインダーの明るさが約30%アップして、見やすくなる。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

■PENTAX K-3 Mark III GUNMETAL

ガンメタリック塗装を施したモデル。「TIPA AWARDS 2014」ベスト エキスパート デジタル一眼レフカメラ受賞を記念して発売された特別モデルと同色のカラーを採用する。ペンタ部へのイラストの刻印サービスも予定されている。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

■PENTAX K-3 Mark III ASTRO

赤外線 (IR) カットフィルターを取り外し、天体撮影に特化したモデル。一般撮影はできないが、Hα感度が約10倍にアップする。犯罪防止のため、購入時に誓約書にサインをしてもらうなどの対策も検討されている。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

■改造サービスも提供予定

また「PENTAX K-3 Mark III」ユーザーのために、外装やシャッターストロークの変更、イラストの刻印などは改造サービスも予定されており、これらのサービスは派生モデルとの組み合わせも可能になるということだ。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

「PENTAX K-3 Mark III」のフルサイズ版が登場する?

「ここが知りたいPENTAX」の質問で、もっとも多かったのが次期フルサイズ機に関するもの。どんな機種が予定されているのかという問いに、商品企画部の若代さんは「PENTAX K-1 Mark II」を長く使ってもらいたいという本音をのぞかせながらも「PENTAX K-3 Mark III」の機能・操作性をベースにしたフルサイズ機などを想定していることを明らかにした。具体的には4つのモデルが提案された。

PENTAX ミーティング オンライン 2021

■A案
「新開発の高屈折率ガラスペンタプリズム、新開発の画像処理エンジン、50M以上のセンサーを搭載した高画素モデル」で、「PENTAX K-1 Mark II」のさらに上をいくモデル。

■B案
「PENTAX K-1 Mark IIをベースとした25Mセンサーモデル」ということで、軽快な操作性を実現するモデル。

■C案
「撮影者が心で感じ、考え、操作することで写真とともに撮影体験をより鮮明に残す、マニュアル露出・マニュアルフォーカス仕様の25Mセンサー小型軽量シンプル機能モデル」で、「PENTAX K-1 Mark II」のボディにこだわらない、マニュアル操作を楽しめるカメラ。

■D案
35mmフルサイズ版「PENTAX K-3 Mark III」と言えるような、速写性能、AF捕捉・追従性能に優れた25Mセンサーモデル。「K-3 Mark III」の操作性や機動性を生かしたフルサイズ機。

いずれにしても2500万画素機で登場する可能性が、かなり高そうな雰囲気だ。

「J limited online event 2021 “On The Birthday”」でも4種類のカスタム化を発表

大量生産では不可能な手間のかかる加工や特別色の塗装、パーツ変更などを手掛けるペンタックスのファクトリーカスタム「J limited」のオンラインイベントでも気になる紹介があった。

J limited online event 2021

■Sanada-Himo Strap

真田紐を使ったを使ったハンドストラップ。幅広の真田紐にするのに苦労したようだ。

■Somes Saddle Holster

銃のホルスターのように、腰からぶら下げて持ち歩けるカメラケース。本革製のしっかりしたつくりのホルスターだ。

■Special Custam “K”Mount

マウントに加工を施したカスタムマウント。ロゴの刻印したもののほかに、シチズンのデュラテクトゴールド・コーティングマウントも発表。イオン化したチタンとゴールドを使用して美しさと表面硬度の向上を実現させている。実際に装着した状態でも見せてくれた。

J limited online event 2021

J limited online event 2021

J limited online event 2021

■PENTAX K-3 Mark III Custom Logo Model

ペンタ部にあるPENTAXのロゴをカスタマイズできるモデル。旧ロゴや「J limited」のロゴ、リコーフレックスやアサヒフレックスのロゴなど、さまざまなカスタマイズが可能になる。

J limited online event 2021

J limited online event 2021

J limited online event 2021

まだ実際の製品化や発売時期・価格は未定

これだけ多くの情報が一気に公開されると、ペンタキシアンならずともちょっとした興奮状態。ただし、「PENTAX K-3 Mark III」派生モデルは検討案であり、製品化については未定。また、「PENTAX K-3 Mark III」のJ Limitedカスタムモデルに関しても、まだ開発段階の発表で、発売時期や価格などは未定だ。とはいえ、J Limitedのカスタムモデルのほうは具体的な検討段階に入っているような話ぶりでもあり、サンプルができているものもあることから、いくつかの製品は近い将来お披露目されることは間違いなさそうだ。早ければ、来年のCP+あたりで展示されるかもしれない。