DxO (ディーエックスオー) は、写真編集ソフト向けに高品位なRAWファイルを生成する画像事前処理ソフト「DxO PureRAW 2」を2022年3月16日に発売した。価格は13,900円、アップグレード版が8,500円 (いずれも税込)。DxOのWEBサイトよりダウンロード購入できる。
■RAW画像の可能性を最大限に引き出せる
「DxO PureRAW 2」は、RAWデータの柔軟性を維持しながら、色調やディテールを調整し、ノイズ除去をしたリニアDNGファイルを作り出すことができる。名前の通り、ピュアなRAW画像に仕上げてくれるソフトウェアだ。「畳み込みニューラルネットワーク」を使って、RAWデータを映像化するデモザイキングとノイズ除去処理を同時に実行することで、センサーやレンズといったデバイスの影響を抑えたリニアDNGファイルにする。人間が設計したアルゴリズムよりも、はるかに優れた結果を得ることができるものになっている。
■富士フイルムのカメラにも対応
今回新たに「キヤノン EOS R3」「ニコン Z 9」「RICOH GR IIIx」「SIGMA fp L」「ソニー α7 IV」などの機種に対応。さらに富士フイルムのX-Trans CMOSセンサー搭載デジタルカメラ26機種をサポート。新たに40機種が対応機種に加わった。
■優れたレンズ補正性能
70,000組以上のレンズとカメラの組み合わせデータベースをもとに、「DxO光学モジュール」を使ってレンズのシャープネス、ディストーション、ヴィネット、収差などの補正を行っている。
■処理速度が大幅に向上
レスポンスの向上に加えて、処理時間とエクスポート時間も短縮。AI画像処理テクノロジー「DxO DeepPRIME」の処理速度が大幅にアップしたことによるもので、Appleシリコン搭載のMacでは従来の最大4倍、最新のWindows PCでは1.5倍の高速化を実現する。
■ワークフローも進化
「Adobe Photoshop」「Adobe Lightroom」のプラグインとして利用することができるようになっており、複数のRAWファイルを一括処理できる。
生成したリニアDNGファイルのエクスポート先を設定。
編集したいRAWファイルを右クリックしてプルダウンメニューから選択することでも開始できる。
Windowsはファイルエクスプローラー、macOSはFinderの拡張機能に設定することも可能。
設定は言語と処理するCPUを選択できる。
「Adobe Photoshop」(Adobe Camera Raw) にエクスポートしたところ。補正されたRAWデータ(リニアDNGファイル)だ。
DxO光学モジュールは70,000組以上のレンズとカメラの組み合わせを画像から選択。該当しない場合は「該当なし」と表示される。
DxO PureRAW 2 システム要件
<Windows>
- Windows 10 バージョン1903 (64bit) 以上、Windows 11 (64bit)
- Intel Core 2以上 (Intel Core i7 第4世代以上、またはAMD Ryzen推奨)
- 8GBのRAM (16GB推奨)
- 4GB以上のハードディスク空き容量
<macOS>
- macOS 10.15.7 (Catalina)、macOS 11 (Big Sur)、macOS 12 (Monterey)
- Intel Core i5 以上 (Intel Core i7 第4世代以上、または Apple Silicon推奨)
- 8GBのRAM (16GB推奨)
- 4GB以上のハードディスク空き容量