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写真と動画どちらにも強い! 電動ズーム搭載の高倍率ズームレンズ「XF18-120mmF4 LM PZ WR」

富士フイルムは、高倍率ズームレンズ「フジノンレンズ XF18-120mmF4 LM PZ WR」を2022年9月に発売する。希望小売価格は145,200円 (税込)。

<2022.9.9> 発売日が2022年9月29日に決定。

XF18-120mmF4 LM PZ WR

 

「XF18-120mmF4 LM PZ WR」は、広角から望遠までカバーする6.7倍の高倍率ズーム。開放F4固定でありながらコンパクトに設計されており、35mm判換算の焦点域は27〜183mm相当となっている。パワーズーム機能を搭載し、静止画撮影に加え、本格的な動画撮影にも対応する。

■光学性能

非球面レンズ3枚とEDレンズ3枚を含む12群15枚のレンズ構成により、球面収差や歪曲収差、色収差を抑制して高い解像性能を実現。非球面レンズの最適配置によって、ズーム全域でレンズ先端から最短46cmのワーキングディスタンスを確保。最大撮影倍率0.2倍の近接撮影を可能としている。

フォーカスレンズの配置を最適化することで、ブリージングを光学的に抑制。フォーカシングに伴う画角の変動を抑えている。また、レンズ鏡筒部を回転させる従来のカム筒構造ではなく、ステッピングモーターによって真っすぐに移動させる軸吊り構造とすることで、ズーム操作に伴う光軸ズレをなくした。

XF18-120mmF4 LM PZ WR

■高速・高精度なAF

小型軽量に設計されたフォーカスレンズ群をリニアモーターで駆動するインナーフォーカス方式を採用。約0.02秒の高速AFを実現する (X-T4装着時)。さらに「X-H2S」との組み合わせでは、ピントの追従性が大幅に向上。動画撮影時にも動く被写体をしっかりと追尾する。

また、絞りの駆動制御を見直し、輝度変化にリニアに対応する絞り制御機構を採用。これにより、明るさが変化するシーンでも絞りの変化が滑らかになり、安心して動画撮影を行える。

XF18-120mmF4 LM PZ WR
FUJIFILM X-T4 装着例

■動画撮影をサポートする電動ズーム機構

「XF18-120mmF4 LM PZ WR」には2つのズームリングがあり、中央の幅の広いズームリングでは通常のズーム操作を行い、マウント寄りにあるリングは回す角度によってズーム速度を調節できる電動ズームリングとなっている。この電動ズームにより一定の速度でズームイン・ズームアウトする表現が可能となる。電動のズームリングにはフォーカシング操作を割り当てることもでき、動画撮影時のピント送りの表現などに活用できる。この「ズーム/フォーカスコントロールリング」の機能は、「Z/Fボタン」を押すことで切り換えられる。

XF18-120mmF4 LM PZ WR
マウント寄りにある ①Z/Fボタン、その下には一定速度でズーミングを行う ②ズームボタン、その左隣りが ③ズーム/フォーカスコントロールリング、次の幅の広い部分が ④ズームリング、レンズ先端寄りが ⑤フォーカスリング

「Z/Fボタン」の下にあるのは一定速度で電動ズームが機能する「ズームボタン」。8段階の速度設定が可能。これらのズーミングとフォーカシング操作は「X-H2S」のリモート撮影機能でも使用可能で、接続したパソコンからレンズの細かなコントロールを行える。

■防塵・防滴・耐低温構造を採用

鏡筒の13か所にシーリングを施し、高い防塵・防滴・耐低温構造としている。屋外でのさまざまな撮影シーンにも対応でき、撮影に集中できる。

XF18-120mmF4 LM PZ WR
付属のレンズフード装着例

FUJIFILM フジノンレンズ XF18-120mmF4 LM PZ WR 主な仕様

マウント 富士フイルムXマウント
焦点距離 18〜120mm (35mm判換算 27〜183mm相当)
レンズ構成 12群15枚
画角 76.5°〜13.5°
開放絞り F4
最小絞り F22
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.6m
最大撮影倍率 0.2倍 (テレ端)
フィルター径 φ72mm
最大径×長さ 約φ77.3×123.5mm
質量 約460g
付属品 レンズフロントキャップ FLCP-72 II、レンズリアキャップ RLCP-001、レンズフード、ラッピングクロス