ニュース

複数ブランドのストロボを同時に操作できるワイヤレスフラッシュトリガー「RAVEN」

イメージビジョンは、米国・Fusion TLC社製のワイヤレスフラッシュトリガー「RAVEN (レイヴン)」を2022年7月9日に発売した。ニコン用とキヤノン用の2種類で、価格はいずれも71.500円 (税込)。

RAVEN

■バッテリー内蔵、タッチで操作できるワイヤレスフラッシュトリガー

2500mAhのリチウムバッテリーを内蔵しており、3時間の充電で16時間の使用が可能。通信可能距離は、マニュアル時450m、TTL/HSS時152mとなっている。

背面には3.5cmのOLED (有機EL) ディスプレイを搭載。ゴリラガラスを採用したタッチスクリーン式で、リモートトリガー時には、リモートカメラが何回撮影されているかを液晶画面で確認することができる。

RAVEN

ノーズライトは色温度2700〜6500Kで、10%〜100%の調光が可能。フィルライトやモデリングライトとして使用できる。AF補助光は赤色と白色の2色から選択が可能だ。

■違うブランドのストロボを同時に操作できる

違うブランドのストロボを同時に操作し、違う発光モードで発光させることが可能。対応するのはProfoto (プロフォト)、GODOX (ゴドックス) と、日本ではあまりなじみのないPocketwizard (ポケットウィザード)、Paul.C.Buff (ポール・シー・バフ) の4ブランド。このうち2つのブランドのストロボを組み合わせて操作することができる。

■複数の発光モードに対応

「TTLモード」「マニュアルモード」のほか、通信の接続のみを行う「同期のみモード」、カメラのISO値、F値を記憶し、設定した数値に合わせて「RAVEN」が自動で調整する「PowerTrackモード」を搭載する。ハッセルブラッドは「X1D」「X1D II」が対応可能で、ニコン用では全ての機能が、キヤノン用では「マニュアルモード」と「同期のみモード」が使用できる。

RAVEN
キヤノン用の装着イメージ
RAVEN
ニコン用の装着イメージ

■複数のトリガーモードを搭載

「RAVEN」同士では130チャンネル、8ゾーンの「リモートトリガー」モードの設定が可能。音や声で発光させる「サウンドトリガー」も装備する。なお、ニコン用に対応するカメラを利用して「リモートトリガー」撮影を行う場合には、専用ケーブルが別途必要となる。また、「ライトトリガー」モードも開発中だ。

■4種類の発光システムを搭載

「HSS (ハイスピードシンクロ)」では1/200 (1/250) 秒を超えるシャッタースピードの撮影に対応する。ワンシャッターの間に複数回発光させる「マルチ発光」は、自動〜900msまでの間隔で発光回数2〜60回の設定が可能だ。「後幕シンクロ」では、Sync View機能を利用して発光タイミングを細かく設定できる。また、複数台のストロボでサイクル設定をし、順番に発光させることで不発光トラブルを防ぐことができる「サイクル発光」の設定も可能だ。

RAVEN

■その他の機能

最大60枚、最長24時間59分59秒の間で設定できる「インターバル撮影」、1年以内の任意の時間で起動タイマーをかけることができる「長時間スリープ・起動タイマー」を搭載。また、リモートトリガー時に電波ノイズなどで通信不良が起きないよう、ゾーンごとに緑〜黄〜赤の色で電波状況が表示される「ノイズインジケーター」、Wi-fiや4G/5Gホットスポットに直接接続することで本体のファームウェア更新を行う機能も搭載されている。

RAVEN 主な仕様

サイズ 100×76×63 mm
重量 159g
バッテリー 2500mAh リチウムバッテリー (内蔵)
充電時間 3時間
使用可能時間 16時間
待機画面継続時間 45日間
液晶画面 3.5cm OLED ディスプレイ (ゴリラガラス搭載タッチスクリーン)
ノーズライト 2700〜6500K
AF補助光 赤、白
通信可能距離 マニュアル時 450m、TTL/HSS時 152m
付属品 充電ケーブル (USB-A − micro USB-B)