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360°カメラを水中で静止させる浮力調整器「RICOH STAYTHEE」100セット限定発売

リコーは、水中ハウジングケースに入った360°カメラに取り付ける浮力調整器「STAYTHEE (ステイシー)」を開発。本体と専用アクセサリーで構成されたセットの予約受付を100セット限定で開始した。予約は専用サイトで2022年8月20日まで。販売価格は48,400円 (税込)。

STAYTHEE

 

「STAYTHEE」は、リコーの新規事業創出の取り組み「TRIBUS (トライバス)」から生まれた製品。シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツを楽しむ人向けに360°カメラの活用シーンを広げるアイテムとして作られた。電源不要で中性浮力 (浮きも沈みもしない状態) を保つことができ、安定した水中360°映像が撮れる。

STAYTHEE
水中で手を離しても360°カメラは直立した状態で浮かぶ

 

水中撮影する場合、これまでは撮影者の姿勢が安定しないため、ピントが外れる、被写体が画面に収まらない、警戒心の強い生き物に接近するのが難しいといった課題があった。この問題を解決する1つの手段として、水中でカメラを安定して一定の位置に維持できる浮力調整器の開発を行った。中性浮力を得る仕組みは、魚の浮き袋の原理からヒントを得て考え出されたもの。

STAYTHEE
浮力の調整で任意の水深にカメラを浮かせておくことができる

 

例えば、「STAYTHEE」を取り付けた360°カメラを水中に浮かせた状態で手を離せば、撮影者自身が泳ぐ姿も一人で撮れ、警戒心の強い生き物のそばにセットすれば、その生態をリアルに撮ることが可能。また、シリンダを動かすことで浮力の調整ができ、重く設定すれば、上から徐々に沈んでゆく映像を撮ったり、水底に沈めて見上げるように水中を撮ったりもできる。

STAYTHEE
「RICOH THETA」および専用水中ハウジングケース「TW1」への装着例

 

限定発売される「STAYTHEE」セットは、リコーの360°カメラ「RICOH THETA」とその専用水中ハウジングケース向けのものが用意される。機種によって浮力が異なるため、各モデルに合わせた「STAYTHEE」が用意される。

また、「STAYTHEE」本体には100番までの通しのシリアルナンバーと購入者の名前が刻印される。アクセサリーとして、カメラを海底に寝かせて水中撮影を行う「マクロ撮影キット」、「STAYTHEE」との距離を調節できる「リール付きストラップ」、水中ハウジングケースのレンズ部を保護するための「レンズカバー」が付属する。

なお、「STAYTHEE」は「RICOH THETA」以外の他社製360°カメラやアクションカメラ向けのラインナップを今後展開することも検討されている。水中撮影に欠かせない汎用アイテムとして、幅広いシーンで使われるようになることが期待される。

RICOH STAYTHEE

セット内容

  • STAYTHEE本体
    使用するカメラ、水中ハウジングケースにより下記の3モデルに合わせた製品が用意される。

    1. RICOH THETA SC2+THETA専用水中ハウジングケースTW1用
    2. RICOH THETA V+THETA専用水中ハウジングケースTW1用
    3. RICOH THETA X+THETA専用水中ハウジングケースTW2用
  • マクロ撮影キット
  • リール付きストラップ
  • レンズカバー

予約期間 2022年7月20日~8月20日 (申込多数の場合は抽選)
予約方法 製品ページより https://staythee.ricoh