ペンタックスのオンラインイベント「PENTAX ミーティング オンライン 2022 夏」が、2022年7月31日に開催された。オープンしたばかりの「PENATXクラブハウス」からライブ配信されたもので、新製品に関するお知らせもいくつかあったので、ピックアップしてお伝えしよう。
ちなみに、前回の「PENTAX ミーティング オンライン 2021」では、カスタムイメージ「里び (SATOBI)」が発表され、「PENTAX K-3 Mark III」派生モデルのアンケートも実施。アンケートで人気の高かった漆黒モデル「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」が商品化され、クラウドファンディングサイトで販売された。
100mmマクロレンズがリニューアル
PENATXクラブハウスのレンズバーから、商品企画の若代さんが、新マクロレンズ「HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 (仮称)」を開発中であることを発表した。左が現行モデル、右が開発中の新モデル。ほぼ同じサイズ感だ。
今回も「PENTAX ミーティング」の参加者にアンケートを実施。40%以上の人がマクロレンズ所有者で、30%以上が現行の「smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR」を所有しているという結果に、若代さんも驚いていた。
光学設計・商品企画の大石さんが、本業のかたわらマクロレンズの改良に取り組んでいたのとのこと。ちなみに、この時点ではレンズロードマップにもまだ載っていない最新情報で、イベント翌日の8月1日にレンズロードマップが更新されている。
写真の一部分に、被写体にはない紫の帯のような擬色が生じる「パープルフリンジ」が、現行モデルと同条件の撮影で抑えられているのがわかる。
新マクロレンズは新光学系を採用し、現行の「smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR」と同等のサイズ、質量を維持するという。ただし価格的には、多少高くなってしまうとのこと。発売は2022年内を予定している。詳細な情報を待ちたい。
「夏天 (KATEN)」に続く秋バージョンのカスタムイメージが登場間近?
カスタムイメージ Special Editionの第一弾として「夏天 (KATEN)」が2022年6月23日に公開されている。カスタムイメージ Special Editionは装着したレンズをカメラが判別して、対応レンズの場合のみ使用できるというもの。春夏秋冬をテーマに開発されている。その秋バージョンを開発中ということが、画質設計の宮田さんから発表された。
「夏天 (KATEN)」では、対応レンズが「HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR」「HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited」だったが、秋バージョンでは「秋の様々な被写体を散歩しながら切り取ってほしい」ということで、「HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited」「HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited」「HD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited」「HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited」のパンケーキレンズ4本が対象となる。
カスタムイメージ Special Editionの秋バージョンで撮影した作例。秋をイメージした画作りになっている。
色の偏りを示すレーダーチャートでは、Y (イエロー) と B (ブルー) が抑えられており、 M (マゼンタ) と G (グリーン) が強調されたものとなっている。上に表示されるカスタムイメージ Special Editionの名称は隠されていた。
カスタムイメージ Special Editionの名称を参加者に緊急アンケートしたところ、結果は「郷秋 (KYOSHU)」がもっとも人気が高かった。
カスタムイメージ Special Editionは、「年間を通して季節ごとに計4回公開していきます」とアナウンスされているので、2022年9月下旬頃には次の秋バージョンが出てきてもおかしくない。名称とともに、次のアナウンスを心待ちにしたい。
カメラトラブルなどがあったものの、無事に「PENTAX ミーティング オンライン 2022 夏」が終了した。今回はペンタックスのスタッフによる配信ということで、評判が良ければ今後も同様のイベントを開催していくとのこと。「2022 秋」の開催はあるのか、早くも次回が楽しみだ。