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4年ぶりの新モデル登場! 1cmまで寄れるマクロ撮影も楽しめる防水コンデジ「OM SYSTEM Tough TG-7」

OMデジタルソリューションズは、防水コンパクトデジタルカメラ「OM SYSTEM Tough TG-7」を2023年10月13日に発売する。カラーはレッドとブラックの2色。価格はオープン。参考価格は69,300円 (税込)。

Tough TG-7

 

「OM SYSTEM Tough TG-7」は、2019年7月26日に発売された「OLYMPUS Tough TG-6」の後継機。OM SYSTEMブランドとして初となるToughシリーズのコンパクトデジタルカメラで、防水15m、耐低温−10℃の高い環境性能を持ち、水中から山岳までアドベンチャーシーンでの撮影に威力を発揮する。

■優れたタフ性能

ボディ各部に施されたシーリングと電池ブタなど開閉部のダブルロック機構の採用により、水深15mまでの水中撮影を行なえる高い防水性能 (IPX8) と強い防塵性能 (IP6X) を実現している。−10℃の低温下でも撮影可能な耐低温性、レンズ最前面をダブルガラス構造にすることで耐結露性を備え、スキーなどの冬季アウトドアシーンで、温度差による結露の発生を抑えてくれる。

Tough TG-7

 

また、2.1mの高さからの落下に耐える高い衝撃性能と100kgfに耐える耐荷重性能により、山岳などのハードな撮影環境においても安心して撮影できる。グリップには滑り止めを施し、濡れた手で握っても滑りにくくなっている。

Tough TG-7

■開放F2.0の明るいズームレンズ

レンズは、35mm判換算で25〜100mm相当の光学4倍ズームレンズ。光軸が90°折り曲げられた特殊なレンズ構成により、薄型のボディを実現している。高い光学性能を実現するため、DSA (大偏肉両面非球面) レンズ、HR/HDレンズ、非球面レンズといった高度な光学技術が用いられている。

Tough TG-7

 

撮像素子には、有効1200万画素の1/2.33インチ Hi-speed 裏面照射型CMOSセンサーを搭載。センサー上にあるシールガラスの両面に反射防止のARコートを施し、ゴーストやフレアの発生を抑えている。画像処理エンジンは「TruePic VIII」を採用し、高画質を実現している。なお、RAW記録とカメラ内でのRAW現像が可能。さらに、センサーシフト式の手ブレ補正機構も搭載されている。

■最大撮影倍率7倍のマクロシステム

通常の撮影モード時は、ズーム全域で最短撮影距離は0.1m。顕微鏡モード時には、レンズ先端から最短1cmまで近づけ、最大撮影倍率7倍相当 (35mm判換算) の圧倒的な近接撮影能力を発揮する。「顕微鏡モード」「顕微鏡コントロールモード」「深度合成モード」「フォーカスブランケットモード」の4つの撮影モードにより、小さな被写体を鮮明に撮ることができる。

Tough TG-7

Tough TG-7

 

顕微鏡モード
レンズ先端から最短1cmまで被写体に近づき、光学ズームをテレ側にした際の最大撮影倍率は7倍相当 (35mm判換算) となる。

顕微鏡コントロールモード
拡大倍率を1倍、2倍、4倍と顕微鏡のように切り替えて、観察・撮影できるモード。最大撮影倍率は28倍、背面液晶モニター上では44.4倍まで拡大される。

深度合成モード
ピント位置をずらしながら撮影した複数枚の画像を撮影し、ピントが合っている部分だけを抽出して合成して、被写界深度の深い写真を作り出す。

フォーカスブラケットモード
ピント位置を移動させながら最大30枚までの撮影が可能。花や昆虫のマクロ撮影などでピントを合わせる位置を即座に決められない場合に有効。

Tough TG-7

Tough TG-7

 

マクロ撮影用のアクセサリーは、「OLYMPUS Tough TG-6」のものを使うことが可能。LEDライトガイド「LG-1」(別売)、フラッシュディフューザー「FD-1」(別売) を装着し、マクロ撮影に役立てることができる。

Tough TG-7
LEDライトガイド「LG-1」の使用イメージ

■各種の撮影サポート機能を搭載

カメラ内にGPS、気圧、方位、温度の各センサーを内蔵し、移動中の位置情報や気温・水温、標高・水深、方位のトラッキングデータを自動で取得し、スマートフォンアプリで撮影した画像や映像と連動できる「フィールドセンサーシステム」を持つ。シャッター全押しの0.5秒前から連写を行う「プロキャプチャーモード」、最大299コマのインターバル撮影を行い、撮影後に「タイムラプス動画」を自動で生成する機能も、従来機の「TG-6」から引き続き採用されている。

Tough TG-7
フィールドセンサーシステムの使用イメージ

 

新たに搭載された機能として、縦位置で撮影した映像をSNSなどでおなじみの縦位置動画として記録するモード、「工事写真専用モード」が追加された。Bluetooth Low Energyに対応し、「OM-1」「OM-5」用のワイヤレスリモコン「RM-WR1」(別売) を使用できる。USB端子が従来機のUSB microBからUSB Type-Cに変更され、バッテリーの本体内充電が可能になった。

■多彩な水中撮影に対応

「TG-7」は単体でも水深15mまでの高い防水性能を備えており、シュノーケリングや沢遊びなどに持ち出すことができる。さらに専用防水プロテクター「PT-059」(別売) を併用することで、水深45mまでの本格的な水中撮影が可能になる。

Tough TG-7
防水プロテクター「PT-059」の使用イメージ

 

水中用の撮影モードは、「水中マクロ」「水中顕微鏡」「水中ワイド」「水中スナップ」「水中HDR」の5種類が搭載されている。水中撮影時のホワイトバランスは、水深に応じて3種類から選ぶことができる。

Tough TG-7
使用できるアクセサリーはほとんどが「TG-6」と共通。シリコンジャケットは新型の「CSCH-128」(別売)。

OM SYSTEM Tough TG-7 主な仕様

カラー レッド、ブラック
有効画素数 約1200万画素
撮像素子 1/2.33インチ 裏面照射型CMOSセンサー
レンズ構成 7群9枚
焦点距離 4.5〜18.0mm (35mm判換算 25〜100mm相当)
開放F値 F2.0〜4.9
最短撮影距離 0.1m、スーパーマクロ 5.4mm以上で0.01m、顕微鏡 0.01m
ISO感度 ISO 100〜12800
シャッター速度 1/2000〜1/2秒、Aモード時は最長4秒
記録画像形式 JPEG、RAW
記録画像サイズ 最大4000×3000
動画記録方式 MOV (MPEG-4AVC / H.264)
動画記録画素数 最大4K (3840×2160) /30p
液晶モニター 3.0型 約104万ドット液晶 (3:2)
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (UHS-I対応)
サイズ (幅×高さ×奥行) 約113.9×65.8×32.7mm
質量 222g (本体のみ)、249g (バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 USBケーブル (Type A to C)、リチウムイオン充電池 LI-92B、ハンドストラップ