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鈴鹿8耐の超どアップ写真が優勝! CAPA「流し撮りGP 2023」第5戦の結果発表

CAPAのモータスポーツフォトコンテスト「流し撮りGP 2023」第5戦の結果です。夏の祭典「鈴鹿8時間耐久レース」の熱い戦いを捉えた中谷洋さんの作品が優勝を獲得しました。

GP1位「眼力」中谷 洋 (ルーキー応募)

作者コメント : 夕陽が差し込む鈴鹿のヘアピンコーナーで撮影しているときに、クリアシールドを装着して走るダニエル選手に気がつきました。そこからダニエル選手がヘアピンに来るたびにヘルメットに日が当たって顔が見える僅かな瞬間を狙い撮影しました。真夏の鈴鹿で汗をかきながら鋭い目つきで走るダニエル選手のかっこいい瞬間を撮影することができました。
キヤノン EOS R6 RF400mm F2.8 L IS USM + RF1.4x 露出Mモード (1/320秒 F4.5) ISO100 WB : オート 
2023 鈴鹿8時間耐久 (鈴鹿サーキット : NISSINブレーキヘアピン)

GP2位「SF Train」小谷 晃 (ルーキー応募)

作者コメント : オープニングラップ、全車が離れずなだれ込んでダンロップコーナーに入る。きれいに描かれたカラフルなS字を写し撮りました。
ニコン D5 SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports 露出Mモード (1/2秒 F10) ISO50 WB : オート 可変式NDフィルター (ND2-64)
2023 SUPER FORMULA (富士スピードウェイ : ダンロップコーナー)

GP3位「RAIN」鈴木幸男

作者コメント : 今回は、雨作品ばかりの応募になってしまいました。寒かったですが、とにかく楽しく撮影できました。
キヤノン EOS-1D X EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + EF1.4×III 露出Mモード ISO1000
2023 鈴鹿8耐テスト (鈴鹿サーキット : NISSINブレーキヘアピン)

GP4位「斜陽」小林祐太 (ルーキー応募)

作者コメント : 夕陽に照らされたマシンとライダーを撮影。夕陽の出ている短い時間帯をどこで撮影するのか悩みましたが、思い描いていた写真がヘアピンで撮れました。
キヤノン EOS 7D Mark II SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary シャッター優先Tvモード (1/100秒 F6.3) −0.7補正 ISO100 WB : 日陰 ND8フィルター
2023 鈴鹿8時間耐久 (鈴鹿サーキット : NISSINブレーキヘアピン)

GP5位「eva color」佐々木大介 (ルーキー応募)

作者コメント : SUGO戦スポット参戦のエヴァンゲリオンレーシングをとにかくカッコよく写したくて頑張りました。低速シャッターながら被写体ブレが一切ない点にご注目ください。
キヤノン EOS R3 EF400mm F2.8L IS II USM 露出Mモード (1/40秒 F2.8) ISO100 可変NDフィルター、一脚
2023 SUPER 耐久 (スポーツランドSUGO : 3コーナーからS字カーブを望む)

GP6位「テールランプ」吉田和孝

作者コメント : ウェットコンディションの中を連なって走行するマシン。最後尾のマシンのテールランプが路面を照らしているところを狙って撮影しました。
キヤノン EOS R3 EF400mm F2.8L IS II USM 露出Mモード (1/400秒 F2.8) ISO50 
2023 SUPER耐久 (スポーツランドSUGO : SPアウトコーナー)

GP7位「first landing」西 圭一

作者コメント : 日本初上陸のFerrari 296 GT3。日差しが強かったので、金網がぼかせる程度のシャッタースピードにして背後もぶらして撮影。
キヤノン EOS R3 RF600mm F4 L IS USM シャッター優先Tvモード  ISO50
2023 GT World Challenge Asia (富士スピードウェイ)

GP8位「雨上がり」野中翔平

作者コメント : 走行前に降った雨が上がり、雲の隙間の淡い太陽がマシンや路面をほんのりと照らした瞬間を撮影できました。
キヤノン EOS-1D X Mark II EF400mm F2.8L IS II USM + EF1.4×III 露出Mモード (1/2500秒 F5) ISO125 WB : オート 
2023 SUPER GT (富士スピードウェイ : グリーンファイト100R)

流し撮りGP 2023 第5戦 予選通過作品

「Do my best」細井 渉

作者コメント : 転倒を乗り越え、ベストを尽くし大観衆の前を駆けるライダーの姿が印象的でした。
ニコン Z 9 AI AF-S Nikkor ED 400mm F2.8D II (lF) + TC-14E II 露出Mモード (1/460秒 F11) ISO100 WB : 晴天 
2023 鈴鹿8時間耐久 (鈴鹿サーキット)

「C3」工藤 恭 (ルーキー応募)

作者コメント : コーナーの光る路面が描きだす「C」。CIVICの「C」。テールランプの「C」。三つのCを1枚に抑えました
ソニー α1 FE 70-200mm F2.8 GM OSS 露出Mモード (1/125秒 F2.8) ISO50 WB : オート 
プライベートテスト (岡山国際サーキット : 最終コーナー)

「残像」清水 啓

作者コメント : 予選での激走シーン。真夏の太陽が照り付ける暑さの中、マシンが陽炎の中で疾走して残像を残すようなシーンを低速シャッターで表現しました。
キヤノン EOS R3 RF400mm F2.8 L IS USM + RF2x 露出Mモード (1/5秒 F8) ISO100 WB : オート ND32フィルター
2022 SUPER GT (富士スピードウェイ)

「GREEN」安積泰信

作者コメント : 目の前には金網が2枚重ね。AFが迷うのでマニュアルフォーカスで置きピン撮影。露出を落としシンプルな画面にしてみました。
ニコン D3X AI AF-S Nikkor ED 400mm F2.8D II (lF) + TC-14E III 露出Mモード (1/6400秒 F4) ISO250 
2023 SUPER GT (富士スピードウェイ : コカ・コーラコーナー)

「hard braking!!」朝妻真之介 (ルーキー応募)

作者コメント : 別のスポットで撮影しているとき、ブレーキングでブレーキが赤くなっているのを遠くから発見。すぐここに移動してブレーキシーンを撮影しました。
ニコン D850 SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports 露出Mモード (1/100秒 F14) ISO100 WB : オート 
2023 Suzuka Race of Asia (鈴鹿サーキット : スプーンカーブ)

「激感」高宮一樹

作者コメント : 今回の鈴鹿8耐、初めて「激感エリア」で2輪車の撮影を体験しました。1-2コーナーに突入するマシンの速度の速さ、撮影距離の近さ、観客の雰囲気、まさに「激感」でした。
キヤノン EOS 7D Mark II SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary 露出Mモード (1/15秒 F22) ISO100 WB : オート 
2023 鈴鹿8時間耐久 (鈴鹿サーキット : 2コーナー 激感エリア)

「四者四様」下山裕大 (ルーキー応募)

作者コメント : 自動車メーカーとタイヤメーカーがそれぞれ異なる雨中の4台バトル! この後の各陣営のタイヤ選択によって、約20周後のレース結果が大きく変わってきました。雨レースのタイヤ戦略はレースの醍醐味のひとつです。
キヤノン EOS R7 SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary 露出Mモード (1/1250秒 F8) ISO1000 WB : オート 
2023 SUPER GT (富士スピードウェイ : ホームストレート)

「薄暮」天野剛俊 (ルーキー応募)

作者コメント : 残照の中で浮かびあがるマシンを捉えました。
ニコン D500 AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR シャッター優先Sモード (1/40秒 F5.6)  ISO200 WB : オート 
2023 SUPER 耐久 富士24時間 (富士スピードウェイ : ダンロップコーナー)

「夕陽に染まる」関場冬樹

作者コメント : 耐久レースならではの「レース後半のドラマチックさ」を表現しました。
ニコン Z 6II NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 露出Mモード (1/125秒 F4.5) ISO100 
2023 SUPER耐久 (スポーツランドSUGO : 馬の背コーナー)

 

「illuminated」上田浩司 (ルーキー応募)

作者コメント : 後続からのライトで浮かび上がるマシンを狙って撮影しました。
キヤノン EOS R6 EF500mm F4L IS USM + EF1.4×III 露出Mモード (1/100秒 F5.6) ISO12800 
2023 SUPER耐久 (富士スピードウェイ : ダンロップコーナー)

「遥か」井澤 諒

作者コメント : コーナー脱出時のGがかかったマシンを撮影しました。レースが始まったばかりの時に撮影したので、これから遥か先のフィニッシュを目指している様子を思い描き、画題にしました。
ソニー α9 II FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 露出Mモード (1/400秒 F6.3) ISO400 WB : オート Kenko ND8フィルター使用
2023 SUPER 耐久 富士24時間 (富士スピードウェイ : コカ・コーラコーナー)

「WHITE」鈴木京一

作者コメント : 当日はうす曇りでしたが、逆に白くなった空と白いマシンがうまくマッチし、白い空の中を走るマシンをイメージする事ができました。
ニコン Z 7II SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports 露出Mモード (1/15秒 F7.1) ISO64 
2023 SUPER FORMULA 公式テスト (富士スピードウェイ : 300R)

「緑の中」篠田知明

作者コメント : コース脇に大きな木が並んでたので、そこで流し撮りしてみました。
ソニー α9 II FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 露出Mモード (1/13秒 F6.3) ISO160 WB : オート 
2023 GT World Challenge Asia (モビリティリゾートもてぎ : 130R)

「Sunset」稲荷吉洋

作者コメント : レースも残り1時間。ヘアピンの立ち上がり。アスファルトの黒をバックに夕日があたり、ライダーと深く倒し込んだマシンを浮かびあがらせた。
ニコン D6 AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR + TC-14E III 露出Mモード (1/640秒 F8) ISO800 WB : オート PLフィルター
2023 鈴鹿8時間耐久 (鈴鹿サーキット : NISSINブレーキヘアピン)

「チャンス到来!」細野 勉

作者コメント : 4年ぶりのポールポジションを獲得し、初優勝を目指して駆け抜ける牧野選手を写し撮りました。惜しくも勝利には手が届きませんでしたが、残りの2大会でのリベンジを期待してしまいます。
ニコン D5 AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR + TC-20E III 露出Mモード (1/25秒 F5.6) ISO100 WB : オート NDフィルター
2023 SUPER FORMULA (富士スピードウェイ : ダンロップコーナー)

「雨の向こう側のチェッカーへ」増田直也 (ルーキー応募)

作者コメント : トラブルと豪雨によってレース中断後の再スタート。赤旗を乗り越えてその向こう側に待っているチェッカーに向かって、雨を巻き上げながら走る姿を捉えました。現場は厚い雲に覆われていて暗かったため「暗さ」も意識して現像しました。
ソニー α9 II FE 400mm F2.8 GM OSS 露出Mモード (1/6000秒 F4) ISO200 
2023 SUPER GT (富士スピードウェイ)

「連覇に向けて」玉井敬二

作者コメント : 鈴鹿8耐決勝の夕方の巧選手の3スティント目です。激感エリアから捉えました。
キヤノン EOS R7 EF400mm F2.8L IS II USM 露出Mモード (1/250秒 F5.6) ISO100 WB : オート ND4フィルター
2023 鈴鹿8時間耐久 (鈴鹿サーキット : 2コーナー 激感エリア)

「Handling」佐々木颯大 (ルーキー応募)

作者コメント : 野尻選手が大きくステアリングを切っているのが印象的だったので、フェンスや金網が写り込まないようにクロップし、アップ画面で撮影しました。
キヤノン EOS 90D EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 露出Mモード (1/200秒 F5.6) ISO320 WB : 5149 
2023 SUPER FORMULA 公式テスト (富士スピードウェイ : 13コーナー)

 

『CAPA』2023年10月号には小林稔審査員長の講評が掲載されています。電子書籍版でご覧ください。

CAPA「流し撮りGP2023」エントリー受付中!

流し撮りGPの審査委員長は、写真家の小林稔さん (日本レース写真家協会 [JRPA] 会長)。流し撮り作品の迫力や撮影技術など、写真の総合力を評価・審査します。
https://getnavi.jp/capa/info/capaph/2/