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F1日本GPのマシンをド迫力で捉えた作品が優勝! CAPA「流し撮りGP 2023」第7戦の結果発表

CAPAのモータスポーツフォトコンテスト「流し撮りGP 2023」第7戦の結果です。F1日本GPでの迫力満点の流し撮り作品で優勝したのは細井渉さん。今回の優勝で、2023年シーズン2勝目を獲得です。

GP1位「Steer」細井 渉

作者コメント : マシンを操るドライバーの拳を捉えることに集中して撮影しました。
ニコン Z 9 AI AF-S Nikkor ED 400mm F2.8D II (lF) + TC-14E II 露出Mモード (1/320秒 F11) ISO200 WB : 晴天 
2023 F1日本GP (鈴鹿サーキット)

GP2位「flying lap」関場冬樹

作者コメント : 予選日のアタックです。まさに最終コーナーを飛ぶように駆け上がるマシンを撮りました。夕暮れの木々の陰とマシンの火花も印象的です。
ニコン D500 AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR 露出Mモード (1/320秒 F5.6) ISO50 
2023 SUPER GT (スポーツランドSUGO : 最終コーナー)

GP3位「紅」渋谷浩一 (ルーキー応募)

作者コメント : 13コーナーで他のハイパーカーたちが縁石を避けていたのに対し、フェラーリは積極的に縁石を使ってコーナリングしているところを収めました。
ニコン D500 AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II + TC-17E II 露出Mモード (1/400秒 F5) ISO200 
2023 WEC 富士6時間 (富士スピードウェイ : 第13コーナー)

GP4位「終盤戦」鈴木幸男

作者コメント : 8耐優勝回数最多タイの5勝に並んだ高橋巧選手です。長島哲太選手が目立ってしまいますが、高橋選手が努力の人であることを皆が知っています。いい感じで西日が当たっていましたが20分後には雨になってしまいました…。
キヤノン EOS-1D X EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + EF1.4×III シャッター優先Tvモード  ISO100 WB : オート 
2023 鈴鹿8時間耐久 (鈴鹿サーキット : S字)

GP5位「富士の祝福」増田直也 (ルーキー応募)

作者コメント : この日は1日を通して厚い雲がサーキットを覆っていました。レース終盤にここまでトップを走行していたポルシェを追い抜いてトップに躍り出たトヨタ。そんな中一瞬だけ雲の切れ目から光が差した瞬間を捉えました。まるでトヨタの勝利を祝福するような光景でした。
ソニー α9 II FE 400mm F2.8 GM OSS 露出Mモード (1/50秒 F5.6) ISO50 NDフィルター
2023 WEC 富士6時間 (富士スピードウェイ)

GP6位「孤独」佐藤弘之 (ルーキー応募)

作者コメント : もてぎのS字が暗闇に見えて、ライダーの孤独な戦いが伝わってきたようでした。
キヤノン EOS R6 シグマ 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports シャッター優先Tvモード (1/320秒 F7.1) -0.5補正 ISO160 
2023 MotoGP日本 (モビリティーリゾートもてぎ)

GP7位「Last Dance」工藤 恭 (ルーキー応募)

作者コメント : 2023年シーズンで現役引退を表明した立川選手、東北SUGOでのラストレースです。SUGOの看板といっしょに画面に収めました
ソニー α1 FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 露出Mモード (1/400秒 F2.8) ISO100 
2023 SUPER GT (スポーツランドSUGO)

GP8位「アタック」加藤泰弘 (ルーキー応募)

作者コメント : 予選、火花を飛び散らせながら駆け抜けていくところを狙いました。
富士フイルム X-H2S XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR + XF1.4X TC WR 露出Mモード (1/15秒 F4) ISO100 WB : オート 
2023 F1シンガポールGP (マリーナベイ市街地コース)

流し撮りGP 2023 第7戦 予選通過作品

「引けない戦い」下山裕大 (ルーキー応募)

作者コメント : 2023年F1 日本GPの決勝はスプーンカーブでのオーバーテイクが多いので、スタート時点からスプーンの正面で構えていました。スタート直後は2ワイドで来る可能性を頭に入れて待っていたので、アルファタウリ2台のサイド・バイ・サイドを捉えることができました。
キヤノン EOS R7 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM 露出Mモード (1/640秒 F8) ISO160 WB : オート 
2023 F1日本GP (鈴鹿サーキット : スプーンカーブ)

「森から」小谷 晃 (ルーキー応募)

作者コメント : 最終コーナーへの坂へ向かって加速してブランドから飛び出してくるマシンを至近距離から広角レンズで流し撮りで捉えました。
ニコン D5 シグマ 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM 露出Mモード (1/40秒 F18) ISO50 WB : オート 
2023 SUPER GT (スポーツランドSUGO : 最終コーナー)

「数珠つなぎ」吉田和孝

作者コメント : 馬の背コーナーからSPインコーナーへ向かうマシンを超低速で撮りました。ヘッドランプの軌跡が鎖のように光っているのが印象的でした。
キヤノン EOS R3 EF400mm F2.8L IS II USM 露出Mモード (1/2秒 F7.1) ISO50 可変NDフィルター
2023 SUPER GT (スポーツランドSUGO : SPインコーナー)

「戦いは木曜から」中谷 洋 (ルーキー応募)

作者コメント : F1日本GPで木曜日はチケットを持っているとピットレーンに入れるため、フェラーリのピット前へ。しばらくするとピットストップの練習を開始したので撮影しました。マシンを迎え入れる瞬間を1/10秒のスローシャッターで撮影したことで、躍動感ある作品にすることができました。
キヤノン EOS R6 RF70-200mm F4 L IS USM 露出Mモード (1/10秒 F16) ISO100 WB : オート 
2023 F1日本GP (鈴鹿サーキット : ピットレーン)

「流」佐々木大介 (ルーキー応募)

作者コメント : ハイライトな部分が空気の流れに見える! ような気がしました。あえて多めにブレされることで躍動感アップを図ってみました。
キヤノン EOS R3 EF400mm F2.8L IS II USM + EF2×III 露出Mモード (1/8秒 F5.6) ISO100 WB : 4800K 可変NDフィルター 一脚
2023 F1日本GP (鈴鹿サーキット : ヘアピン)

「ゴールを追い求めて」なかのもとき (ルーキー応募)

作者コメント : 鈴鹿のS字カーブで長年撮り続けていますが、ここまですごい写真を撮らせてくれるフォトスポットであることに、あらためて気づかされたレースでした。
キヤノン EOS R7 EF500mm F4L IS USM シャッター優先Tvモード (1/8秒 F11) ISO100 WB : オート ND16フィルター
2023 SUPER GT (鈴鹿サーキット)

「Rain curtain」柴村侑也 (ルーキー応募)

作者コメント : 雨のSUPER GT公式テスト。車両後方から巻き上がる水しぶきを意識して撮影しました。
キヤノン EOS 7D Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 露出Mモード (1/160秒 F11) ISO100 
2023 SUPER GT 公式テスト (富士スピードウェイ : 第13コーナー)

「Go! #64」君島正弘

作者コメント : SPアウトを立ち上がるNSX#64。狭いコース幅もあいまってファインダー内は迫力満点です。SUPER FORMULAのときも感じたけど、このコースでこのスピードはヤバい!
ニコン D500 AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR 露出Mモード (1/40秒 F6.3) ISO50 WB : オート 
2023 SUPER GT (スポーツランドSUGO : SPインコーナー)

「声援を力に」石田琉太朗 (ルーキー応募)

作者コメント : 超満員のF1日本グランプリ。フェラーリウェアを着たファンの方がフェンスに張り付いてレースを見ていたので、その向こうをフェラーリのマシンが通過するタイミングを狙ってシャッターを切りました。ファンと一体となったレースの一幕を切り取ることができました。
キヤノン EOS 90D EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM 露出Mモード (1/10秒 F11) ISO100 WB : 晴れ ND16フィルター
2023 F1日本GP (鈴鹿サーキット : 逆バンク)

「Green Through」佐々木颯大 (ルーキー応募)

作者コメント : 最終コーナーの内側から撮影をしてみたらどうなるんだろう? という好奇心から挑戦してみました。そんな中でもうまくいったこの1枚を応募します。
キヤノン EOS 90D EF70-200mm F2.8L IS II USM 露出Mモード (1/25秒 F3.2) ISO100 WB : 4353K 
2023 SUPER GT (スポーツランドSUGO : 最終コーナー)

「篝火」細野 勉

作者コメント : 巻き上がる水煙。その奥に輝くテールランプが際立つように仕上げました。
ニコン D5 AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR + TC-20E III 露出Mモード (1/80秒 F5.6) ISO200 WB : 4850K 
2023 スーパーGT 公式テスト (富士スピードウェイ : コカ・コーラコーナー)

「信頼の証」小林祐太 (ルーキー応募)

作者コメント : なかなか決着がつかず、三度のバトルを繰り広げた2台の追走を撮影。毎回相手を信頼したビタビタの追走を見せてくれました。そんな迫力を写真に収められたかなと思います。
キヤノン EOS 7D Mark II シグマ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary シャッター優先Tvモード (1/5秒 F29) -0.7補正 ISO100 WB : 太陽光 ND8フィルター
FORMULA DRIFT JAPAN (岡山国際サーキット)

「Z & S」安積泰信

作者コメント : レコードのような路面と、唸りをあげ向かってくるZ。露出を暗めに落とすことで不要なモノを消し去り、シンプルに仕上げてみました。
ニコン D3X AI AF-S Nikkor ED 400mm F2.8D (lF) 露出Mモード (1/2000秒 F8) ISO200 
2023 SUPER GT タイヤテスト (モビリティーリゾートもてぎ : S字)

「Like the wind」渋谷裕貴

作者コメント : ズーミング流しで手前のフェンスを利用しました。マンガ表現のような横線を描き、マシンの疾走感を演出しました。
ニコン Z 6II AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II 絞り優先Aモード (1/8秒 F4) -1.0補正 ISO100 WB : オート KANIバリアブルND2-64
2023 SUPER GT (富士スピードウェイ : ダンロップコーナー)

「夕刻の宇宙船」鈴木京一

作者コメント : 路面が夕焼けに染まるかすかな時間を待って、普段は見れないLMP2のマシンを捉えました。まるで宇宙船!
ニコン Z 7II シグマ 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports 露出Mモード (1/500秒 F7.1) ISO100 WB : 晴天日陰 
2023 WEC 富士6時間 (富士スピードウェイ : アドバンコーナー)

「Corner」山口彰夫

作者コメント : ヘアピンの進入。ドライバーの視線が出口へと注がれ、次の瞬間のフルスロットルを予感させます。カラフルなカラーリングにも魅せられました。
キヤノン EOS R3 EF200-400mm F4L IS USM + EF1.4×III シャッター優先Tvモード (1/8秒 F45) −1/3補正 ISO100 WB : オート(雰囲気優先) 
2023 SUPER FORMULA (モビリティリゾートもてぎ : ヘアピン)

「歓喜の継承」玉井敬二

作者コメント : Moto3で2位表彰台の佐々木選手です。加藤大治郎選手が使用していた日の丸を持ってのウィニングランをオフィシャル越しに捉えました。
キヤノン EOS 7D Mark II EF400mm F2.8L IS II USM + EF2×III 露出Mモード (1/500秒 F5.6) ISO100 WB : オート 
2023 MotoGP日本 (モビリティーリゾートもてぎ : S字)

「背に浴びて」川島康平 (ルーキー応募)

作者コメント : もてぎ90°コーナーを疾走するブラッド・ビンダー選手を半流しで撮影。バイクの傾きで背中の片側に陽があたり、そこからマシンカラーの光が伸びました。
キヤノン EOS R3 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM 露出Mモード (1/4秒 F8) ISO250 VNDフィルター
2023 MotoGP日本 (モビリティリゾートもてぎ : 90°コーナー)

 

『CAPA』2023年12月号には小林稔審査員長の講評が掲載されています。電子書籍版でご覧ください。

「流し撮りGP 2024」は4月スタート

「流し撮りGP 2024」は2024年4月15日から応募エントリーを受付開始の予定です。審査委員長は写真家の小林稔さん (日本レース写真家協会 [JRPA] 会長)。流し撮り作品の迫力や撮影技術など、写真の総合力を評価・審査します。
https://getnavi.jp/capa/info/capaph/2/