キヤノンは、RFマウントの超望遠ズームレンズ「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」を2023年12月上旬に発売する。価格はオープン。参考価格は319,000円 (税込)。
<2023.11.29> 発売日が2023年12月8日に決定。
「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」は、フルサイズセンサー対応の超望遠ズームレンズ。RFマウントにはすでに「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」と「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」の2本の超望遠ズームレンズがあるが、より焦点距離が長い800mmをカバーするズームレンズとしてラインアップに加わる。
なお、太陽光によるレンズの温度上昇を抑えるため鏡筒が白く塗装されているが、Lレンズのような遮熱性を持つ塗装ではない。
■200〜800mmをカバーする望遠撮影能力
35mmフルサイズ対応のミラーレスカメラ用交換レンズとしては世界初となる、焦点距離800mmをカバーする超望遠ズームレンズ。200mm、300mm、400mm、500mm、600mmという望遠・超望遠の主要な焦点距離を1本でカバーする。
「EOS R7」や「EOS R10」などのAPS-Cサイズ機の使用時には、焦点距離は1.6倍となり、35mm判換算で320〜1280mm相当の画角が得られる。
別売りのエクステンダー (テレコンバーター) も使用可能で、「エクステンダー RF1.4x」「エクステンダー RF2x」をズーム全域で使うことができる。「RF1.4x」使用時には最長1120mm相当、「RF2x」使用時には最長1600mm相当となる。
■小型・軽量設計と高画質を両立
レンズ構成は11群17枚。UDレンズを3枚使用し、ズーム全域で色収差を補正。色にじみの少ない鮮明な描写性能を実現している。全長可変式のズーム機構の採用により、超望遠ズームレンズでありながら、全長約314mm、質量約1,050gに抑え、手持ち撮影も可能なサイズに収められている。
ズームリングの動きの量とトルクの重さのバランスをとり、滑らかなズーム操作が可能で、全長が変化しても重心バランスが変化しにくい位置に三脚リングを配置した。ズームリングのトルク調整も行える。
■協調制御に対応した手ブレ補正機構
レンズに搭載された光学式手ブレ補正機構により5.5段の手ブレ補正効果を実現。ボディ内手ブレ補正機構を搭載するEOS Rシリーズとの組み合わせでは、協調制御が働く。「EOS R3」使用時には、「流し撮りアシスト」機能に対応し、流し撮りに適した補正効果が得られる。
■ナノUSM採用の高速AF
開放絞り値は、200mm端ではF6.3、800mm端ではF9となるが、カメラのデュアルピクセルCMOS AFとレンズのナノUSMの組み合わせで、素早く滑らかなピントを行う。エクステンダー使用時もカメラによって測距エリアが異なるが、AFでのピント合わせが行える。
■防塵・防滴に配慮した設計
マウント部、スイッチ部、コントロールリング、フォーカスリングなどに防塵・防滴構造を採用。Lレンズには及ばないが、フィールドでも安心して使用できる。また、三脚座の左右にはストラップ取り付け部があり、ここにストラップを付けることで、マウントに負担をかけずにカメラ・レンズを持ち運ぶことができる。
Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM 主な仕様
マウント キヤノンRFマウント
焦点距離 200〜800mm
レンズ構成 11群17枚 (UDレンズ3枚)
開放絞り F6.3〜9
最小絞り F32 (200mm時) / F51 (800mm時)
画角 12°〜3°05′ (対角線)
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.8m (200mm時) / 3.3m (800mm時)
最大撮影倍率 0.25倍 (200mm時) / 0.2倍 (800mm時)
フィルター径 95mm
最大径×長さ 約φ102.3×314.1mm
質量 約2,050g
付属品 レンズフード ET-101、レンズキャップ E-95、レンズダストキャップ RF (リアキャップ)、レンズストラップ