特集

プロ野球・巨人軍の戦いをキヤノンの超望遠レンズ「RF400mm F2.8 L IS USM」で熱く捉え続ける!

報道に携わるカメラマンの現場に迫るこのシリーズ。今回フォーカスするのは、「読売ジャイアンツ」ファン御用達ともいうべき『スポーツ報知』の “ジャイアンツ番” カメラマン。巨人担当としての撮影のやりがいや難しさはどこにあるのか? 数々の熱いシーンはどんな思いで写し取っているのか? ズバリ直撃した!

報道カメラマンの現場NEXT3

RF400mm F2.8 L IS USMの詳しい情報はこちら

 

報道カメラマンの現場NEXT

  1. 水谷章人 × 第62回NHK杯 体操
  2. 中西祐介 × B.LEAGUE ファイティングイーグルス名古屋
  3. スポーツ報知・相川和寛 × プロ野球・巨人軍
  4. 髙須力 × セパタクロー

報道カメラマンの現場NEXT③ スポーツ報知・相川和寛 × プロ野球・巨人軍

タイミングを計り選手の表情を鮮やかに描き出す

坂本勇人内野手がタイムリーヒットで出塁。ベンチに向かってガッツポーズを決める瞬間を狙った。自身の腕やベースコーチが顔にかぶらないタイミングを計りレリーズ。「EOS R3」と「RF400mm F2.8 L IS USM」のおかげで、瞳の中のキャッチライトまでガチピンのカットが得られた。

報道カメラマンの現場NEXT3
キヤノン EOS R3 RF400mm F2.8 L IS USM 絞りF2.8 1/1250秒 ISO3200 WB : 4300K (東京ドーム 2023.5.2)

信じられる機材を使いこなし「巨人担当」の役割を果たす

『スポーツ報知』の相川和寛さんは、読売ジャイアンツ (巨人) の撮影を担う “巨人番” カメラマンだ。ペナントレースの試合だけでなく、自主トレから春季キャンプ、オープン戦、セ・パ交流戦、選手インタビューなど、文字どおり読売巨人軍を追いかける日々が続く。

「キャンプなどは早朝から夕方、ときには夜まで気が抜けません。もちろん同行のペン記者と情報共有は行なうのですが、常時いっしょに行動するわけではないので、どんな原稿が上がってくるのか、どんな写真が最適なのかが読みづらい場合も少なくないのです」

報道カメラマンの現場NEXT3
相川和寛さん

『スポーツ報知』といえば、読売新聞グループのスポーツ紙でもあり、巨人に関する記事内容や写真の深掘り度合いには極めて高いレベルが求められる。そんな条件の厳しい撮影をこなす相川さんの現在のメイン機材が、「EOS R3」と「RF400mm F2.8 L IS USM」。昨シーズンのオープン戦 (2022年3月) から使い始めたという。

EOS R3のAFはプレー中の選手の瞳までガチピンで合わせてくれますし、EVFは明るさやボケも反映されて、より構図にこだわれる。高速連写時の電子シャッターのローリングシャッター歪みもわずかで、今までより “ここぞという一瞬” に集中できるようになりました」

それだけに、周囲からの写真への要求がさらに高まっている側面も。「正直、辛いこともありますが、そのぶん紙面や公式SNSに採用されると、やりがいや達成感が味わえます」

9回や延長では複数選手の動きを広く意識する

延長10回、サヨナラ二塁打の梶谷隆幸外野手に駈け寄るチームメイト。このように複数の選手が入り乱れて動きがやや読みづらいシーンはトラッキングを切り、「領域拡大 (周囲)」でしっかりと主役にAFを合わせに行く。

報道カメラマンの現場NEXT3
キヤノン EOS R3 RF400mm F2.8 L IS USM 絞り2.8 1/1250秒 ISO3200 WB : 4300K (東京ドーム 2023.6.15)

最新EOS R システムの性能で最高の一瞬を狙い打つ

岡本和真内野手のレフト越え2ランホームラン。打撃のインパクトの一瞬を狙うときは今でも緊張してしまうが、「EOS R3」の最高約30コマ/秒の超高速連写のおかげで以前よりも安心・確実に撮れるようになった。

報道カメラマンの現場NEXT3
キヤノン EOS R3 RF400mm F2.8 L IS USM 絞りF2.8 1/1250秒 ISO3200 WB : 4300K (東京ドーム 2023.6.16)

定番や王道カットだけでなく「新鮮な視点」を大切にしたい

相川さんは「RF400mm F2.8 L IS USM」の描写力にも「十分満足しています」と言葉に力を込める。

EOS R3と組み合わせたときの軽量コンパクトさが気に入っています。ナイターの場合、午後イチで球場入りし、ゲーム前の練習からヒーローインタビューまで、長時間にわたり平均して1試合4000枚ほど撮りますから、一脚を使うにしろ、持ち運びも考えて、少しでも軽いと助かるんです」

いくら巨人担当といえども、特に撮影ポジションが優遇されることはなく、通常ホームゲームであれば一塁ベンチ横のカメラマン席に陣取る。巨人担当2名体制で取材に臨む際は、場合によって三塁側に回ることもある。

「撮影位置が限られているので、定番カットを押さえつつも、少しでも目新しいアングルやここぞというタイミングを狙うように常々心がけています」

ここで、ふと疑問がわいてきた。対戦相手の選手、ましてやそれが昔からの憧れの選手だったりしたら、バリバリ撮ってみたくならないのだろうか?

「もともと巨人ファンですから、大丈夫 (笑)。逆に巨人選手の人柄や努力などが心をよぎることはあるので、あまり熱くなり過ぎず、素直に選手をフレーミングするようにしています。そういえば、2023年の『ワールド・ベースボール・クラシック』には巨人選手が4人選ばれて活躍したのですが、僕はWBCの取材は担当できなかった。今度はぜひ、EOS Rシステムで最高の瞬間を撮ってみたいですね」

次を予測して早め早めにレンズを向ける

戸郷翔征投手が完封。大城卓三捕手と喜びを爆発させる。スポーツ撮影では、常に次の動きを予測するのが大事
だ。効き目である右の目で「EOS R3」のファインダーを覗きながら、左目でやや広い範囲を視界に捉えておく。

報道カメラマンの現場NEXT3
キヤノン EOS R3 RF400mm F2.8 L IS USM 絞りF2.8 1/1250秒 ISO3200 WB : 4300K (東京ドーム 2023.5. 24)

球場や狙いで多少変わるが「1カメ」(一塁ベンチ横) が定位置

1カメのプレスゾーンに内側へのせり出しエリアが設けられた。ホームランからベンチに戻ってきた選手の表情や歓喜にわくチームメイトを撮りやすくなった。ファウルボールなどの危険性が増えるので、カメラマン用ヘルメットが用意されている。

報道カメラマンの現場NEXT3

報道カメラマンの現場NEXT3
東京ドームのプレスゾーン
  1. 1
  2. 2
全文表示