特殊用途のレンズも充実 ニコンSシリーズの個性派レンズ
レンジファインダーニコン用の交換レンズは、当時としては種類が豊富で、中にはユニークなレンズもあった。後に一眼レフ用として有名になったマイクロニッコールもS用に50mm F3.5として存在していたほか、レフボックス用超望遠レンズやミラーレンズなど多彩なものが用意されていた。
ニッコールN 50 ミリ F1.1 — 1956 —
当時の大口径レンズ競争に呼応する形で出されたのが、このレンズである。6群9枚の変形ガウスタイプ。最初は内バヨネット用であったが、後に外バヨネット用に変更された。
ステレオニッコール35 ミリ F3.5 — 1957 —
同じレンズを2個横に並べて1コマに2枚の写真を写す、ステマータイプのステレオレンズ。内バヨネットに装着するが、焦点合わせの方法がユニークである。