チタン幕の採用によって焼け焦げ問題を解決
SPの初期と後期のシャッター幕の違い
初期型のニコンSPのシャッター幕は、それまでのS2などと同じくゴム引きの布幕だったが、後期型ではチタン幕に変更されている。レンジファインダーカメラは一眼レフと違いシャッター幕の前にミラーがないので、うっかりすると太陽の像が幕に結像して、布幕が焼け焦げてしまう心配がある。その意味でもチタン幕への変更は大きな進歩なのだ。もちろん耐久性や耐寒性の向上にも効果がある。
2005年に発売されたSP復刻モデルでは、作動音の静粛な布幕シャッターを採用している。