キヤノン唯一のレンズシャッター式一眼レフ
キヤノネックス
日中シンクロ撮影が流行した60年代前半、ヨーロッパを中心に、ストロボ使用でも全速で同調できるレンズシャッター式一眼レフが高く評価され、多くの機種が誕生した。キヤノネックスは、こうした時代背景で開発されたカメラで、キヤノン唯一のレンズシャッター式一眼レフである。ペンタ部前面にセレン光電池式露出計を内蔵したシャッター速度優先EE機で、オートを解除すれば、マニュアル露出設定も可能だった。ミラー自体が遮光シャッターの役割を兼ねる独自の機構を持っていた。
シャッターはCOPAL-Xで、バルブと1/15~1/500秒に対応。 設定可能フィルム感度はISO10~400だった。シンクロ接点はXのみとなる。
絞りリングをAUTOに設定すれば、シャッター速度優先EE撮影。解除して、任意の絞り値を選択するマニュアル露出による撮影もできた。
独自の遮光シャッター兼用ミラー を採用し、遮光用シャッターレス機構を持つ。