機材レポート

スペック表だけじゃわからない“リアルな魅力”に気づく――パナソニック「S1R」と巡るアイルランドの旅【中編】

調整幅の大きいフォトスタイル

続いては調整幅の大きさだ。各社ともに写真の色合いやコントラストなどをあらかじめ設定したモードを用意しており、パナソニックはこれを「フォトスタイル」と称している。このフォトスタイルには様々なモードがあり、スタンダード、ヴィヴィッド、ナチュラル、フラット、風景、ポートレート、モノクローム、そしてなにやら意味深な「L」のついたモノクロームが用意されている。

 

モードすべてでスタンスが違い、調整方向も変わるのだが、そのどれについても後にパソコンでレタッチを必要としない、そのままで良いと思えるくらい調整幅が大きいのだ。これもS1Rの特徴の1つと言えるだろう。

<ヴィヴィッドで撮影>

1番目の写真では、春先では珍しいサンピラーが発生した。彩度、コントラストを共に上げ、WBを晴天日陰へ変更して撮影したもの。レタッチの必要性を感じさせないほどの調整幅である。

 

<ポートレートモードで撮影>

彩度を下げコントラストを下げた画。筆者はこのポートレートモードの発色傾向が気に入っている。

 

<「L」モノクロームで撮影>

コントラストを下げて撮影した。通常のモノクロームよりもグラデーションが豊かに出るようで、筆者はこちらの「L」モノクロームが好みである。

 

グラデーション再現の良さや調整幅の広さを撮影に生かす

その後、転々と場所変え撮影を続けるものの、曇り空が多くなっていく。こうした天候のなかでの画作りは、どう重々しい雰囲気を出していくかにかかってくる。

 

グラデーション再現の良さや、調整幅の広さを生かし画作りしていく。

 

次の写真はアンダー目の画であるが、上述のようにボディのグラデーション再現が秀逸である。ちなみに、このレンタカーは受け取ったまま洗車は一切していない状態での撮影だ。

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