ライカカメラジャパンは、フルサイズミラーレスカメラ「ライカ SL2」のプレス向け発表会 “IT’S YOUR CHOICE. Come and discover a new Leica Milestone.” を11月13日(火)に東京・銀座のライカプロフェッショナルストア東京で開催した。
ドイツ本社の首脳陣が来日
プレス向け発表会では、ドイツ本社より社主のDr. カウフマン氏をはじめ、Global Director Product Division Photoのステファン・ダニエル氏とGlobal Marketing Director のアンドレア・パチェッラ氏が来日して「ライカSL2」のプレゼンテーションを行った。
Dr. カウフマン氏は、「ライカSL2」が100年を超えるライカの思想を受け継いでいることやフィルム時代のSLから数えてライカSL2が4代目となることを解説。ドイツ語で「Das Wesentliche」(本質的なもの)が、ライカの一貫した開発思想であるということに始まり、ライカのカメラは商品サイクルが長いことが特徴で、「ライカSL2」も「ライカSL」から4年を経て登場し、多くの技術が熟成してからの発表となったことなどが紹介された。
続いて、特別ゲストのマグナム・フォトグラファーのスティーブ・マッカリー氏が登壇。ライカSL2の初期のプロトタイプから手にして、アジア各地でフィールドテストを行っていたそうで、会場にはアジアで撮影された作品が展示されていた。
ライカSL2はLマウントを採用していることから、会場にはLマウントアライアンスに賛同しているシグマレンズを試すコーナーも設けられていた。
発表会では、アプリ「Leica FOTOS」が2.0にバージョンアップして、 iPadにも対応するなど新たな機能が加わったことも紹介された。 「Leica FOTOS 2.0」は、11月21日から提供開始される予定だ。
ライカSL2ファーストインプレ
ライカSL2は4700万画素のフルサイズCMOSセンサーを採用し、ボディ内手ブレ補正機構を搭載。高感度特性や動画性能、連写性能などが進化している。
ホットシューの部分に「LEICA SL2」のロゴの刻印がある。背面の丸い突起はセレクトレバーで、操作性を大きく向上させている。
従来機であるライカSLを踏襲したデザインで、ボディにはアルミニウムおよびマグネシウムを採用し、合皮の外装を施すことで、シンプルでエレガントなスタイルに仕上がっている。
記録メディアはSDカードで、カードスロットを2基備えている。いずれもUHS-IIに対応する。
バッテリーの取り出しはライカSLと同様に、レバーで飛び出したバッテリーを軽く押してロックを解除する方式になっている。
背面の液晶表示は明るく見やすい。表示は、静止画と動画を切り替えることが可能になっている。動画性能も向上しており、ユーザー層が広がりそうだ。
ライカSLとSL2を見比べてみた
ここからは、従来機ライカSLと今回発表されたライカSL2を見比べていこう。シャッターボタンの角度が違う程度で、基本的なデザインは大きく変わらない。
背面の操作ボタンは、ライカSLが液晶の左右に配置されているのに対し、ライカSL2では左側に集中配置されている。また、ボタンに機能表示の刻印が入った。液晶モニターの表示項目も少なくなり、文字が大きくなっていて見やすくなった。
ペンタ部の形状やシャッターボタンの傾斜など、細かい部分に違いが見られる。ストラップの取り付け金具も形状が変わっている。
ライカSL2を示すのは、ホットシュー部分のロゴだけだ。またライカSL2では、シャッターボタン以外は黒いボタンになっている。
発売は2019年11月23日の予定で、ライカオンラインストアでの価格は税込891,000円となっている。