機材レポート

軽量コンパクトで軽快に撮影できる普及型標準ズーム! キヤノン「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」レビュー

すでにLタイプの標準ズームが3本発売されているRFマウントだが、待望の普及型が発売された。小型軽量で価格もリーズナブル。しかもユニークなマクロ機能も搭載している。

 

キヤノンRF24-105mm F4-7.1 IS STM


4月9日発売
参考価格/66,000円

SPEC
●レンズ構成/11群13枚
●最短撮影距離/0.2m(AF時・24mm)、0.13m(MF時・24mm)
●最大撮影倍率/0.4倍(AF時・105mm)、0.5倍(MF時・24mm)
●フィルター径/67mm
●絞り羽根/7枚(円形絞り)
●大きさ/外径76.6×全長88.8mm
●質量/約395g

 

フルサイズのボケを平面的な被写体に生かす

平面な被写体でも前ボケを取り入れることで奥行きを作ることができる。この写真は焦点距離60mm、絞りはF5.6だが、さすがフルサイズ。しっかりと前ボケが得られた。

キヤノンEOS R RF24-105mm F4-7.1 IS STM 絞り優先オート F5.6 1/125秒 -0.7補正 ISO100 WB:太陽光

 

MFによるマクロ機能で花の接写もOK

MFに切り替えてセンターフォーカスマクロ機能で撮影。周辺の画質が落ちるということだが、花のように主題が中心部に来ることが多い場面では十分実用性があると感じた。

キヤノンEOS R RF24-105mm F4-7.1 IS STM 絞り優先オート F5 1/80秒 +0.7補正 ISO200 WB:オート

 

コントロールリングでピント合わせ

フォーカスリングとコントロールリングはひとつのリングを兼用。側面のスイッチで機能を切り替える仕組みだ。リングもしっかりと幅があり回しやすい。

 

コンパクトで細身の標準ズーム

最近は標準ズームも77mmや82mmといった大きなフィルター径が当たり前になりつつあるなか、67mmとコンパクトに仕上がっている。

 

簡易マクロ機能も搭載安さと軽快さは魅力だ

24-105mmという焦点域は、同じRFマウントでもすでに明るさがF4のLタイプが発売されている。比較するとこちらは非Lタイプで、開放F値も望遠端ではF7.1と暗め。ただし広角端はF4でLタイプと同じだ。シャッター速度約5段分の手ブレ補正機能を搭載しており、それで実売価格が約6万円はお買い得。今回はEOS Rに装着して実写したが、バランスもよく軽快なスナップが楽しめた。描写も絞り開放から十分満足のいくレベルだ。

 

最短撮影距離が広角端で20cm、望遠端で34cmと短いのも特徴だが、MF時にはセンターフォーカスマクロ機能が使用でき、ワイド端で13cmまで短縮。レンズ先端から約2.5cmまで近寄ることができる。周辺の画質が低下する点は要注意だが、それを生かした作画をすると面白いだろう。