機材レポート

使ってわかった! Vlogコンデジ「ソニー VLOGCAM ZV-1」のイイところ

Vlog カメラとして登場した「ソニー VLOGCAM ZV-1」と「パナソニック LUMIX G100」。どんなところがVlog向きなのか、実際に使ってみて、Vlogカメラとしてのイイところを探ってみた。まずは「VLOGCAM ZV-1」を検証する。

ソニー VLOGCAM ZV-1

 

いま話題のVlogカメラを使ってわかったイイところ

  1. ソニー VLOGCAM ZV-1
  2. パナソニック LUMIX G100

 

ソニー VLOGCAM ZV-1G (シューティンググリップキット)

ソニー VLOGCAM ZV-1
参考価格 112,760円 (税込)

スペック
[イメージセンサー] 1.0 型 Exmor RS CMOS センサー [有効画素数] 約2010万画素 [動画撮影モードと最大記録サイズ] AVCHD 24M FX (1920×1080 / 60i)、XAVC S 4K 100M (3840×2160 / 30p)、XAVC S HD 50M (1920×1080 / 60p) [レンズ] ZEISS バリオ・ゾナー T* 9.4-25.7mm F1.8-2.8 [画像処理エンジン] BIONZ X [動画時光学式手ブレ補正] 光学+電子併用、回転方向対応 (アクティブモード対応) [ピクチャーエフェクト (動画)] トイカメラ、ポップカラー、ポスタリゼーション、レトロフォト、ソフトハイキー、パートカラー、ハイコントラストモノクロ [入出力端子] マルチ / マイクロUSB端子、Hi-Speed USB (USB2.0対応)、HDMIマイクロ端子、マイク端子 (3.5mm)、マルチインターフェースシュー

ストレスを感じさせない起動の速さがいい

「VLOGCAM ZV-1」の魅力は、ストレスを感じさせない起動の速さだ。メインスイッチはボディのトップ部に設けられているが、背面の液晶モニターを引き出すことでも電源が入るようになっている。

またシューティンググリップは、根元部分の角度調整ボタンを押すだけのワンアクションでカメラの角度を変えられるのも便利。ただし、左右には動かないので、水平を出すのにひと苦労する。

あえて難点を言うなら、カメラに対してシューティンググリップがしっかりしすぎていること。もうひと回りコンパクトでいいように思う。バッテリー容量がちょっと物足りないのも撮影していて気になった。

■バリアングル液晶

液晶モニターを引き出すと電源スイッチがオンになる。すぐに撮影を始められるフットワークの良さを感じる部分だ。

ソニー VLOGCAM ZV-1

■ファストハイブリッドAF

撮影の快適さに大きく影響するAFの速さ。高精度で追従性の高いピント合わせを実現する「ファストハイブリッドAF」にストレスを感じることはなかった。さらに、顔優先AEや美肌効果、リアルタイム瞳AFといったVlogに嬉しいセルフィー向きの機能も充実している。素早くピントの移動ができる「商品レビュー用設定」も使い方次第で便利な機能だ。

■背景ぼけ切り換え

被写体を際立たせる「背景ぼけ切り換え」もボタンを押すだけで、背景をクリアな映像と切り換えることができる。

ソニー VLOGCAM ZV-1

■音声機能

「ZV-1」のデザインの一部にもなっているウインドスクリーンだが、その下にはウインドノイズ低減機構を搭載した指向性3カプセルマイクが内蔵されている。

ソニー VLOGCAM ZV-1

■手ブレ補正機能

光学式と電子式を組み合わせた手ブレ補正機構は、歩きながら手持ちでの自撮りでも、安定した動画の撮影が可能だ。

■スマホ連携

「Imaging Edge」のモバイルアプリ版「Movie Editadd-on (ムービー エディット アドオン)」で、撮影した動画の簡易編集ができる。手ブレを補正して、映像をなめらかにしたり、トリミングや動画のスピードを変更することもできる。

■シューティンググリップ

シューティンググリップ「GP-VPT2BT」とカメラを Bluetoothで接続すれば、グリップを握った状態で撮影やズーミングの操作ができる。ただし、グリップがカメラに比べてやや大きい印象がある。安定感も重要だが、もう少し軽快感があるといい。

ソニー VLOGCAM ZV-1

■バッテリー

バッテリー切れの不安を解消してくれるUSB 充電・給電機能が搭載されているものの、バッテリーの容量はやや物足りなく感じた。

 

次回は「パナソニック LUMIX G100」を検証します。

 

※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。

 

〈文・写真〉柴田 誠