機材レポート

【実写レビュー】超広角はキレキレ、寄りの描写も美しい「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」

超広角からマクロまで軽快に撮影できる高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」が登場した。小型軽量でフィルター装着にも対応した高性能PROレンズだ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 実写レビュー

PROレンズならではの性能をコンパクトボディに凝縮

35mm判換算16〜59mm相当の3.1倍ズームが誕生した。F4通しの軽量コンパクトモデルで、PROレンズ初の沈胴構造も採用している。光学系には特殊レンズを多数採用し、諸収差を補正。点像再現性にもこだわり、星景撮影にも重宝しそうだ。またズーム全域で0.23mまで寄れ、テレ端では0.42倍のマクロ撮影も楽しめる。

PROレンズのタフ性能と小型化を両立

ロック解除スイッチを必要としない新機構の沈胴方式を採用し、レンズ収納時の小型化を追求。また防塵・防滴・耐低温性能との両立を実現し、過酷なフィールドでも安心して使用できる。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 実写レビュー

PROレンズにふさわしい光学性能を追求

特殊レンズを贅沢に使い、諸収差を徹底的に抑えてPROレンズならではのキレのある描写が得られる。ZEROコーティングとレンズ形状の最適化により、ゴーストやフレアの発生も抑制している。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

描写力と手軽さを両立

オリンパス純正の超広角ズームには「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」があるが、レンズ前面の極端な丸みによりフィルターが装着できず、キズが付かないように慎重に取り扱わなければならなかった。また角度によってはキレ味鋭いゴーストが入る不満もあった。その点、「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」はフィルター装着が可能で、ゴースト問題も改善している。手軽さと描写力で人気が出そうな超広角ズームだ。

周辺までキレのある超広角描写が気持ちいい

超広角側8mm (35mm判換算16mm相当) での撮影。極端な歪みや周辺部の流れもなく高解像でキレのある描写だ。レンズにはマニュアルフォーカスクラッチ機構のほか、下を向けても鏡筒が伸びないロック機構も装備している。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 実写レビュー
オリンパス OM-D E-M1 Mark III M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 絞り優先オート F5 1/1250秒 -0.3補正 ISO200 WB : 晴天

雨降りを気にせずアジサイをクローズアップ

カメラもレンズもびしょ濡れになりながらアジサイと水滴を近距離から狙う。25mmの最短撮影距離では0.42倍相当の本格的な接写が可能。風で花が揺れることもあったが、ピントの食いつきも良くイメージどおりに撮影できた。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 実写レビュー
オリンパス OM-D E-M1 Mark III M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 絞り優先オート F4.5 1/80 秒 +0.3補正 ISO800 WB : 晴天

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

発売日 2021年6月25日
希望小売価格 176,000円 (税込)

マウント マイクロフォーサーズマウント
レンズ構成 10群16枚
最短撮影距離 0.23m (ズーム全域)
最大撮影倍率 テレ端 0.21倍 (35mm判換算 0.42倍相当)
絞り羽根 7枚 (円形絞り)
フィルター径 φ72mm
最大径×全長 φ77×88.5mm
質量 411g