機材レポート

SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary 実写レビュー! 繊細な描写と美しいボケ味

高品位な金属ボディと高画質を両立したシグマIシリーズに、超広角レンズ「20mm F2 DG DN | Contemporary」が仲間入り。ミラーレスカメラに最適な小さくて高画質なレンズが充実してきた。

SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary 実写レビュー
SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary

高い光学性能はそのままにダウンサイジングを追求

少し前までシグマが発売するレンズといえば、高性能だが大きくて重たいというイメージがあった。しかし最近は高画質と小型軽量を両立させた製品が多い。フルサイズ対応で小型軽量なミラーレス専用レンズ・Iシリーズの7本目にあたる「20mm F2 DG DN | Contemporary」もそんな1本だ。

所有する喜びが味わえるオール金属外装

ほかのIシリーズ同様、本体はもちろん付属のフードもアルミ削り出し。Artラインとは違ったオール金属製特有のデザインや手触りも魅力。

SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary 実写レビュー

迫力のあるパースペクティブを高画質に描く

実写すると絞り開放からシャープだが、カリカリというよりも繊細な印象。四隅に点光源を写すと非点収差やコマ収差が目立つが、中央付近のボケ味はとても美しい。

オブジェに迫り超広角の遠近感を楽しむ

強いパースと大きなボケを両立できるのが大口径超広角レンズの魅力。カメラでの補正をオンにしても周辺光量の低下が見られるが、90°を超える画角 (94.5°) ではこれくらいが自然だと思う。

SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary 実写レビュー
ソニー α7R IV SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary 絞り優先オート F2 1/30秒 +0.7補正 ISO100 WB : オート

後処理が難しい収差を重点的に補正

FLD (超低分散) ガラスとSLD (特殊低分散) ガラスを1枚ずつ、高精度グラスモールド非球面レンズを3枚使用。夜景や星景の撮影を想定し、後処理での補正が難しいサジタルコマフレアの抑制に重点を置いたという。

SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary 実写レビュー

SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary

発売日 2022年2月25日
希望小売価格 97,900円 (税込)

マウント ソニーEマウント、Lマウント
レンズ構成 11群13枚
絞り羽根 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 22cm
最大撮影倍率 0.15倍
フィルター径 φ62mm
最大径×長さ Eマウント φ70×74.4mm、Lマウント φ70×72.4mm
質量 370g