富士フイルムの新フラッグシップミラーレスカメラ「X-H2S」に似合う2本のズームレンズが発表された。超望遠ズームレンズ「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」と高倍率ズームレンズ「XF18-120mmF4 LM PZ WR」だ。「X-H2S」と組み合わせて、描写力をチェックした。
手持ちで狙える軽量コンパクトな超望遠ズーム「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」
「X-H2S」とともにズームレンズが2本リリースされた。1本は35mm判換算229〜914mm相当をカバーする超望遠ズーム。2倍のテレコンバーターと組み合わせれば1828mm相当までカバーする。これまでXFレンズにはなかった焦点域のレンズで、「X-H2S」と組み合わせて、モータスポーツや野鳥撮影が楽しめそうだ。
[マウント] 富士フイルムXマウント [焦点距離] 150〜600mm (35mm判換算 229〜914mm相当) [レンズ構成] 17群24枚 [絞り羽根] 9枚 (円形絞り) [最短撮影距離] 2.4m [最大撮影倍率] 0.24倍 (T端) [フィルター径] φ82mm [最大径×長さ] φ99×314.5mm [質量] 1605g
迫力のあるレースの瞬間を超望遠で流し撮り
インナーズーム、インナーフォーカスの採用により、安定した手持ち撮影が可能。レースの現場で使ってみたが、誰でも少し練習すればカンタンに超望遠の流し撮りができてしまう。
超望遠のための機能が満載
レンズ操作部にはフォーカスリミッター機能を搭載。先端部のフォーカスコントロールボタンは、フォーカスセレクトスイッチで割り当てたAF機能を瞬時に呼び出せる。
着脱可能な三脚座、手持ちで軽快に撮影できるタフ仕様
三脚座は必要に応じて着脱可能。カラーはレンズの温度上昇を抑えるマットシルバーを採用。19か所にシーリングを施し、防塵・防滴・−10℃の耐低温構造を備える。
写真にも動画にも適した6.7倍の汎用ズーム「XF18-120mmF4 LM PZ WR」
もう1本はパワーズームを搭載した6.7倍の高倍率ズーム。35mm判換算27〜183mm相当の画角で、0.2倍の近接にも対応するオールラウンダーだ。動画用レンズのイメージが強いが、ズームリングも備えているので写真ユーザーにもおすすめできる。パワーズームは慣れると取り回しがいい。「X-H2S」の性能を引き出してくれる新世代のズームレンズだ。
[マウント] 富士フイルムXマウント [焦点距離] 18〜120mm (35mm判換算 27〜183mm相当) [レンズ構成] 12群15枚 [絞り羽根] 9枚 (円形絞り) [最短撮影距離] 0.6m [最大撮影倍率] 0.2倍 (T端) [フィルター径] φ72mm [最大径×長さ] φ77.3×123.5mm [質量] 460g
イルカがジャンプした瞬間を高速AFでキャッチ!
AF駆動にはリニアモーターを採用し、イルカがジャンプした瞬間を素早く捉えることができた。パワーズームは慣れが必要だが、ズームリングも備えているので使い分けるといい。
ズーミングとフォーカスをコントロール
ズームもしくはフォーカスを可変速で制御できる「ズーム/ フォーカスコントロールリング」を搭載。一定速度でズームを駆動できる「ズームボタン」も装備している。