写真＆動画撮影に適したLUMIXのF1.8単焦点シリーズに、待望の超広角18mmが加わった。ダイナミックな画づくりから、ボケを生かした超広角接写まで楽しめる「LUMIX S 18mm F1.8」の実力をチェックした。
デザイン＆描写を統一したF1.8単焦点シリーズに超広角レンズが仲間入り
F1.8単焦点シリーズ5本目となる、初の超広角レンズが登場。外観デザインは、これまでのF1.8シリーズを踏襲し、どのレンズを装着しても、ほぼ同じ重心位置で同じ操作感のため、ジンバルを用いた動画撮影でもバランスがいい。
さらに描写力に統一性を持たせることで、スムーズな後処理を可能にしている。リニアモーターを使用したAFは無音で速く、フォーカスブリージングが抑えられているところも動画への対応が感じられる。
軽量なので機動力を生かした撮影が可能
レンズの重さは約340ｇと軽量なので、機動力を生かしたダイナミックな撮影が楽しめる。川を渡る通路やビルの窓枠が高い解像力で再現された。AFも速く、とても扱いやすいレンズだ。
超広角から中望遠まで同一デザインを実現
5本そろったF1.8単焦点シリーズ。左から18mm、24mm、35mm、50mm、85mm。同じデザイン、同じ傾向の描写力を持ち、同じ感覚で扱える。またフィルター径もすべて67mmに統一され、NDフィルターなども共通で使用できる。
動画撮影に適したフォーカスリング制御が選べる
幅の広いフォーカスリングを持ち、MFでも使いやすい。制御もリニア / ノンリニアが選べ、好みに応じたピント送りが可能。動画撮影にありがたい機能だ。花形フードにはロックボタンが付く。
解像力が高く、ボケもきれい
18mm F1.8の大口径超広角レンズではあるが、絞り開放でも甘さがなく、高い解像力を持っている。周辺光量低下も気にならないレベル。また近接撮影も安定した写りで、ボケもきれいだ。風景からスナップ、ポートレートなどの幅広い被写体で、F1.8の明るさと機動力を生かした撮影が楽しめる。
メリハリのある近接描写が主役を際立たせる
最短撮影距離は18cm、最大撮影倍率は0.2倍を実現。絞り開放で最短まで寄っても描写は甘くならず、メリハリのある写りを維持している。背景の雰囲気が感じられる自然なボケも魅力。
高い解像力とコンパクトサイズを両立
非球面レンズ3枚とUEDレンズ1枚、EDレンズ3枚、UHRレンズ1枚を使用し、大口径レンズでありながら、高い解像力と小型軽量化を両立。「LUMIX S5」にもマッチする。
パナソニック LUMIX S 18mm F1.8
発売日 22022年10月20日
希望小売価格 121,000円 (税込)
マウント Lマウント
レンズ構成 12群13枚
絞り羽根 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.18ｍ
最大撮影倍率 0.2倍
フィルター径 φ67mm
最大径×全長 φ73.6×約82.0mm
質量 約340ｇ