どこが違う? 現像した画像を比較
ここからはカメラで撮影したカメラのJPEGデータと、他社製RAW現像ソフトでRAWからストレート現像したデータ、そして「SILKYPIX RAW Converter」を使用してDNG変換をし、それをストレート現像したデータを比べてみよう。さらに「SILKYPIX RAW Converter」の各パラメータを切り替えた場合の変化も試してみた。
細部の解像感と青空を比較 ①
■カメラ内処理のJPEG
■他社RAW現像ソフトで現像
カメラ内処理のJPEGとほぼ同じ仕上がりだ。
■「SILKYPIX RAW Converter」でストレートにDNG変換
デモザイクエンジンは「クリアビュー」、シャープとノイズリダクションは「ON」。カメラ内処理や他社RAW現像と比べて、細かい部分の解像感が非常に高いのがわかる。また、青空の色も自然だ。
■「SILKYPIX RAW Converter」でパラメータを変更してDNG変換
デモザイクエンジンを「標準」に変更。「シャープ」「ノイズリダクション」は「ON」に設定した。「クリアビュー」ほどの解像感はないものの、植物や壁はシャープだ。硬すぎず、自然な雰囲気を出したい表現に向いている。
細部の解像感と青空を比較 ②
■カメラ内処理のJPEG
■他社RAW現像ソフトで現像したJPEG
■「SILKYPIX RAW Converter」でストレートにDNG変換
デモザイクエンジンは「クリアビュー」、シャープとノイズリダクションは「ON」。カメラ内処理や他社RAW現像ソフトでも十分解像力は高いが、「SILKYPIX RAW Converter」はさらに一枚幕を剥がしたかのような高い解像感だ。また、この写真でも青空が最も自然な色で再現されている。
■「SILKYPIX RAW Converter」でパラメータを変更してDNG変換
デモザイクエンジンは「クリアビュー」、シャープを「OFF」、ノイズリダクションは「ON」にした。シャープが「ON」と比べてカリカリした印象がなく、拡大しても自然な仕上がりだ。それでいてビルや植物、橋などの質感は「クリアビュー」のおかげでとても高い。
ノイズとディテールを比較
■カメラ内処理のJPEG
APS-Cサイズの2400万画素カメラを使用し、ISO6400で撮影した。ノイズリダクションがよく効いていてノイズ感はないものの、人形の髪やレースのディテールが失われてしまった。
■他社RAW現像ソフトで現像したJPEG
カメラ内処理よりはディテールが失われていないものの、ノイズ感が高くザラザラだ。
■「SILKYPIX RAW Converter」でストレートにDNG変換
デモザイクエンジンは「クリアビュー」、シャープとノイズリダクションは「ON」。他社RAW現像よりノイズが細かく目立ちにくい。しかも人形の髪やレース部分のディテールもよく再現されている。立体感のある仕上がりだ。
■「SILKYPIX RAW Converter」でパラメータを変更してDNG変換
デモザイクエンジンは「クリアビュー」、シャープは「ON」、ノイズリダクションは「OFF」に設定した。やはりノイズは目立つが、クリアビューやシャープのおかげでディテール再現は優れている。高ISOでもノイズ低減よりディテール重視の表現に向いた設定だ。