HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW 実写レビュー！人気100mmマクロの画質とタフ性能が進化

人気の100mmF2.8マクロが光学系を一新してリニューアルした「HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW」。フレアやゴーストを抑えるHDコーティングや防塵・防滴性能を手に入れ、デジタル時代の中望遠マクロレンズに進化した。

定評のある100mmマクロが最新の光学設計で生まれ変わった

ペンタックスといえばネイチャーやアウトドアの分野で愛用している人も多いと思う。その分野で欠かせない100mmマクロがリニューアルした。

旧来のモデルとサイズは同じ。外観も同じように見えるが、中身の光学系は一新。逆光に強いHDコーティングを採用したほか、レンズ名にオールウェザーの頭文字「AW」を冠する通り、防塵・防滴性能を向上させている。手にすると、アルミ削り出しの鏡筒がペンタックスの看板であるLimitedシリーズを彷彿とさせる。

光学系を見直してパープルフリンジを抑制

特殊低分散 (ED) ガラスと異常低分散ガラスを使用し、パープルフリンジなどの収差を前モデルから大きく低減。HDコーティングの恩恵もあり、ヌケのよい描写を実現している。

AFで捉えMFでピントを微調整

AFとMFを切り替えなしで操作できるクイックシフト・フォーカス・システムを採用。ピントリングの操作感もよく、マクロ域で必須なピントの微調整もやりやすい。

遮光性の高い細身のフードを装備

フィルター径は49mmとあって、外付けのフードも細め。逆さに装着すれば収納時にかさばることもない。レンズの繰り出し量を測ると、等倍でも47mmほどだ。

描写性能が大きく進化

描写は等倍から遠景まで、絞り開放でも鋭い切れ味。それでいて全体が柔らかく、ボケ味も優しい印象を受ける。さらに絞って遠景を撮影すると、緻密さも感じられる。スペックの割に小型軽量なので、明るい中望遠レンズとしても重宝すると思う。

フレアやゴーストを抑えてクリアに描く

日没直後の公園で撮影。背景に見える満月のような明かりは公園の照明だ。点光源を入れても、ゴーストやフレアはほとんど確認できない。

解像感の高いシャープな遠景描写を実現

描写は繊細でウエットな印象。しかし拡大すると、細部まで切れ味鋭く解像しているのがわかる。遠近で描写傾向がほとんど変わらず使いやすい。