機材レポート

RAW画像編集ソフト「DxO PhotoLab 7」を使ってみた! 6つの進化ポイント

DxO Labsの「PhotoLab」が機能を充実させて、また一歩進化した。「PhotoLab 7」では色のコントロール性能が向上。正確な色再現とクリエイティブな色彩表現を実現した。その進化のポイントとは?

色彩コントロールの幅が広がり、各種プリセットも充実した

DxO LabsのRAW現像ソフト「PhotoLab 7」が登場した。AIを活用した「DeepPRIME」によるノイズ除去、「光学補正」などの機能を向上させ、さらなる高画質な画像づくりが可能になっている。

DxO PhotoLab 7 レビュー
「PhotoLab 7」で作業中の画面。ワークスペースをアドバンスにして、補正の有無を2分割で表示している。必要に応じて補正パレットを閉じることができる。複雑な作業をこなす「PhotoLab 7」だが、サクサクと表示される軽快さは損なわれていない。
DxO PhotoLab 7 レビュー
ワークスペースを簡単操作のスタンダードと高度なアドバンスに切り替えることができる。基本操作はどちらもスライダーで直感的な補正が可能。

① DeepPRIMEでノイズ除去アップ

AIを活用したノイズ除去。さらに効果の高い「DeepPRIME XD」も加わり、ディテールと滑らかなボケ描写を実現している。

DxO PhotoLab 7 レビュー

② 光学補正モジュール「Optics Pro」

DxOの光学モジュール「Optics Pro」を搭載。500機種以上のデジタルカメラに対応する。

DxO PhotoLab 7 レビュー

③ 操作性が向上

スライダーによる感覚的な調整はもちろん、豊富なプリセットを搭載し、プリセットを選ぶだけで簡単にイメージに近い仕上がりにすることができる。複雑な操作は必要ない。

DxO PhotoLab 7 レビュー
スライダーで直感的な操作が基本。簡単な操作で仕上がりをイメージしやすいので、作業効率もアップする。

④「Nik Collection 6」と連携

直感的な部分調整はこれまで以上に使いやすくなっており、プラグインソフトセットの「Nik Collection 6」などともしっかり連携が図られている。

DxO PhotoLab 7 レビュー
プラグインソフトセットの「Nik Collection 6」ともしっかり連携されて作業もはかどる。

⑤ カラーキャリブレーションツールと連携

「PhotoLab 7」では、カラーキャリブレーションツールとの連携機能が追加された。撮影したカラーチャートを指定して配置すると、チャートを検知してカラープロファイルを適用してくれるというものだ。RAW画像編集ソフトとして初めて搭載される機能で、ワークフロー全体の色管理が手早くできるようになっている。

DxO PhotoLab 7 レビュー
キャリブレーションツールを選択すると、チャートを検知してカラープロファイルを適用してくれる。

⑥ ルックアップテーブルに対応

17種類におよぶLUT (ルックアップテーブル) にも対応。カラーコントロールのHSL編集を部分調整に統合、モノクロ編集に6チャンネルミキサーを追加することなども可能になっている。

DxO PhotoLab 7 レビュー
映像の色味を変換するカラープリセットLUT (ルックアップテーブル) 17種類に対応。イメージに合わせた色表現ができる。

ワークフローの時間を短縮

簡単な操作で高度な処理をこなしてくれる「PhotoLab 7」。瞬時に仕上がりイメージを表示する反応の速さはこれまでのバージョンと変わらない。作業時間の短縮は、ワークフロー全体の時間短縮にもつながるだけに、使い始めたら手放せなくなりそうだ。

DxO PhotoLab 7

DxO PhotoLab 7 レビュー

発売日 2023年9月27日
価格 (税込) ELITE Edition 25,900円、ESSENTIAL Edition 16,500円

システム要件

■Windows

  • Microsoft Windows 10 バージョン 20H2 以降 (64-bit)
  • 8GB以上のRAM (16GB推奨)
  • 4GB以上のハードディスク空き容量
  • Intel Core または AMD Ryzen 4コア以上 (8コア推奨)
  • 1280×768以上のディスプレイ (1920×1080推奨)
  • DeepPRIMEおよびDeepPRIME XDには最新ドライバのNVIDIA RTX 2060、AMD Radeon RX 6600推奨

■macOS

  • macOS 12.6.8 Monterey 以降
  • 8GB以上のRAM (16GB推奨)
  • 4GB以上のハードディスク空き容量
  • 1280×768以上のディスプレイ (1920×1080推奨)
  • DeepPRIMEおよびDeepPRIME XDにはM1またはAMD Radeon Pro RX5700搭載のIntel Mac推奨