画質をチェック
歪曲収差補正
歪曲収差をデジタル補正に任せていることに画質面への影響を懸念する人もいるだろうが、このレンズはカメラ内補正をオフにすることもでき、デジタル補正なしでも一眼レフの超広角ズームと同等か、それよりも歪みが少ないくらいの緩やかなタル型歪みに抑えられている。また、周辺部で気になる倍率色収差 (色ズレ) もほとんど目立たない。
■歪曲収差補正ON

■歪曲収差補正OFF

光条 (サンスター)
曇り空の隙間から一瞬日が射した瞬間を狙って、逆光耐性や光条をチェックしてみた。12枚絞りと偶数枚絞りなので、絞ったときの光条 (サンスター) も12本で、非常に細くてシャープな光条が伸びる。
■タムロン 12-20mm F2.8

■ソニー FE 12-24mm F2.8 GM

強い光源を画面のド真ん中に入れると、同心円状のゴーストが現れる。「タムロン 12-20mm F2.8」は、色も淡く薄いゴーストなので悪目立ちせず、超広角ズームとしては逆光に強い。ちなみに「ソニー FE 12-24mm F2.8 GM」は、太陽を画面のド真ん中に入れても同心円状のゴーストはほぼ出現せず、逆光に強い。ただし、光条の細さや鋭さはタムロンが上だ。
今回の比較対象ではないが、「ソニー FE 12-24mm F4 G」も、太陽を画面のド真ん中に入れると同心円状のゴーストが出現し、こちらはタムロンに比べると目立つ緑色のゴースト。ある意味、芸術的ですらある。
「ソニー FE 12-24mm F2.8 GM」との比較
残念ながら、レンズ貸出期間中はずっと曇りか雨で、星景撮影は行えなかったが、絞り開放でも周辺解像は非常に高く、像の流れや乱れはごく軽微。
「ソニー FE 12-24mm F2.8 GM」とも比較してみたところ、輝度差の大きな境界部分は少しだけタムロンににじみが感じられ、わずかに周辺のコントラストの低下が見られるが、同時に並べて比較してみて初めて差異がわかる程度。テレ端の20mm側では、ワイド端よりも少しだけ解像の鋭さが落ちる印象を受けたが、F2.8開放としては秀逸な解像だ。
■タムロン 12-20mm F2.8 [12mm]


■ソニー FE 12-24mm F2.8 GM [12mm]


■タムロン 12-20mm F2.8 [20mm]


■ソニー FE 12-24mm F2.8 GM [20mm]


最短撮影距離
最短撮影距離はワイド端で18cm、テレ端で28cm 。ワイド端でのワーキングディスタンスは約4cmしかなく、開放F2.8で撮影すれば、12mmの超広角で背景を大きくぼかした撮影も可能。近接撮影時は多少解像が緩めになるが、その分、超広角とは思えないほど後ボケは柔らかで、輪線ボケも目立たない。このボケの自然さもタムロンの魅力だ。
■12mmの最短撮影距離で撮影

■16mmの最短撮影距離で撮影
