「高感度ノイズ低減」「長秒時ノイズ低減」ともに設定はONに
ISO感度を上げると画面全体がざらついたようなノイズが現れる。ISO6400を超えると目立ち始めるが、高感度ノイズ低減をオンにすることで、ノイズ感を軽減することができる。ただし、ノイズだけでなく細部のディテールも失われるので、解像感を生かしたいならできるだけ低感度で撮影したい。また、低感度で撮影しても10分を超えるような長時間露光をすると、熱によるノイズが出始める。長秒時ノイズ低減をオンにすることでノイズを軽減できるが、露光時間と同じ時間を処理に要する。
上の写真から、右端中段部分を切り取り、拡大して見よう。
どちらもISO6400で60秒露光した写真である。長秒時ノイズ低減オフだと点々と赤や青色のカラーノイズが目立つ。処理も含めると撮影時間は2倍になるが、ノイズ低減オンにするときれいにノイズは消えた。また撮影中にカメラの電源を切ってしまうと、ノイズ低減オフのとき以上にノイズが出るので注意したい。
ISO感度を上げすぎるとざらついたノイズが出たりしますが、適度なISO感度に調節をすれば、高画質な写真を撮ることができます。星や月等の被写体に合ったISO感度に調節しましょう。
写真・解説／深澤武