特集

【日中の展望写真の撮り方③】写真の雰囲気をガラッと変えるカメラの機能

 

応用テクニック①

パノラマモードを活用して広がりを強調する

広角レンズを使っても、風景の広がりを十分に表現できないことがある。風景にワイド感を与えるには、単に広範囲を撮るだけでなく、アスペクト比を横長にすることも効果的だ。そんな横長のワイド表現には、パノラマモードが最適。ダイナミックなワイド写真が撮れる。

 


横長のアスペクト比でワイドな視野をすっぽりと

横方向に広がるこの風景の全体を捉えるには、超広角レンズよりもパノラマモードが適していた。連写と合成をカメラ内で自動的に行ってくれる最近のパノラマモードなら、結果をすぐに確認できて便利だ。見晴らしのすべてを画面に収めた、迫力ある写真が簡単に撮れる。

 

応用テクニック②

ジオラマモードを使って現実世界をおもちゃのように見せる

ジオラマモードとは、全体の明るさと彩度を高めたうえで、スリット状の一部分を残しつつ、画像の上下(または左右)にぼかし効果を適用できるモードだ。これによって、展望風景がミニチュアのような雰囲気になる。

 

平凡な風景にインパクトを与える

ジオラマモードによって非日常感を演出。レタッチソフトを使って後から同等の効果を加えることも可能だが、ライブビューを見ながら撮影時に適用したほうが、効果に合わせて構図やアングルを調整できて便利だ。

 



派手な色の車や看板、標識などが狙い目

ジオラマモードは、上から見下ろしたカメラアングルを選び、道路に歩行者や自動車が写り込んでいると、いっそう効果的な仕上がりになる。カラフルなバスやタクシー、看板、道路標識なども狙い目だ。

 

展望撮影では、モードを変更してコントラストを強調すれば、ポップな写真が撮れます。また、ジオラマモードを使えば、おもちゃの世界のようになります。様々なモードを巧みに使い分ければ、気持ちが揺さぶられるような撮影が可能になります。

 

写真/解説:永山昌克

 

  1. 1
  2. 2