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【ハイビスカスの撮り方】こうすれば南国の熱い雰囲気を表現できるのか!

夏の花と言えば!ひまわり!ですが、ハイビスカスも夏の花の象徴ですね。南国に旅行に行くと必ずと言っていいほど目にするハイビスカス。青い空、太陽からの強い日差しを受けるハイビスカスの撮影方法をご紹介いたします。

 

 

青い空、白い雲、強い日差しを背景に、南国らしい雰囲気で撮影しよう

沖縄では一年を通して咲いていますが、ハイビスカスには夏の青空がよく似合います。波照間島や黒島などのサトウキビ畑が広がる農村地帯、竹富島の赤瓦民家や石垣が見られる集落など、沖縄らしい景観を生かして撮影するのがおすすめです。夏の強い日差しでハイビスカスや青空が映えますが、PLフィルターでさらに色の深みを増すと印象的な作品に仕上がります。仕上がり設定は「風景」や「鮮やか」など派手な設定にすると南国らしさを生かせます。ただこの日差しは撮影者自身にも容赦なく降り注ぐので、麦わら帽子などで日差しを遮り、十分に水分を補給しながら撮影しましょう。

 

基本テクニック

青空バックで夏らしさを引き出す

南国の花らしさを生かすなら、青空と白い雲をバックにハイビスカスを撮るのがイチバンだ。特に沖縄の夏は空の抜けがよく、深みのある青色を引き出しやすい。モクモクと入道雲が湧いてくれれば最高である。この際、PLフィルターを使えばハイビスカスの鮮やかさがアップし、青空の深みも一段と増す。

 

PL/あり

 

PL/なし

 

青空を生かすにはPLフィルターの出番!

フィルターなしだとやや物足りない青空だが、PLフィルターを使うと青空の深みが増して白い雲が引き立った。ハイビスカスの赤の深みもアップして、夏の沖縄らしい光の強さが感じられる。青の深みが増すようにフィルターを回転させて効果を調整することが欠かせない。

 

応用テクニック

背景に南国の景色や風土を取り入れて臨場感を出す

赤瓦民家や農道、夏空などを背景に取り込むと南国に咲くハイビスカスらしさを引き出せる。この場合でもPLフィルターを使って色の深みを増すことで、夏らしい光の強さが生かしたい。手持ちでスナップしながら、ハイビスカスを生かせるモチーフを探してみよう。

 

農道を生かして広がりや奥行きを出す

18ミリ相当の広角レンズでハイビスカスに近づいて大きく捉えた。背景に青空やサトウキビ畑に続く農道を生かすことで、広がりや奥行きはもちろん、沖縄の離島らしさも伝わってくる。

 

赤瓦民家を背景にして沖縄らしさを盛り込む

民家の門脇に咲くハイビスカス。背景に石垣と赤瓦屋根を見せることで南国の集落に咲く花のイメージを引き出した。手持ちで町歩きしながら撮影した。

 

夏の花は、色鮮やかでカラフルな花が多く、青い空がよく似合います。ですのでPLフィルターなどを使用し、花や空の色を鮮やかに引き立たせ、写真の中に、夏の暑さや清々しさを表現していきましょう。

 

写真・解説/深澤武