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【水族館での撮影②】ガラスの映り込みで、水槽内部がちゃんと撮れない!対策

これから夏休みで、家族で外出する機会も増えるかと思います。そんな時「水族館に行こう!」という方も多いはず。視覚的にも、体感的にも涼しいですし。さて、水族館に行くと、鮮やかな魚や美しい水槽が目を楽しませてくれます。しかし、いざ撮影しようとするとガラスに反射したり、魚や動物がぶれたり…失敗ばかり。館内が薄暗く、動きの速い魚を撮るのは、実は難しいんです。今回は、水族館撮影でよくある4つの失敗と、その解決方法や撮影テクニックをご紹介いたします。

 

 

水族館での撮影は、「暗い」「動く」という撮影の難点が2つも含まれる。フラッシュの使用が禁止されているので、カメラの設定を全自動のままで撮ると、被写体がぶれたり、暗く写ってしまったりする。またガラス越しという環境なので、映り込みも多発。休日は混雑しているので、人が画面内で見切れてしまうことも多い。

 

 

水族館での撮影でよくある失敗②

ガラスに映り込む

 

 

水槽の撮影で厄介なのが映り込みだ。自分自身やカメラはもちろん、館内のライトや周囲の人などが水槽に反射して、水槽内部の被写体に像が重なってしまうことがある。

 

 

解決方法! 水槽のガラスにレンズをピタッとくっつける

映り込みはガラスより手前側にあるものが映る。そのため、レンズを水槽にくっつけてしまえば映り込むことがない。すき間ができないよう、真正面からレンズを水槽につけて撮影する。また、水槽から離れて撮影しても、自分の後ろ側が真っ暗であれば映り込みは出にくい。

 

 

 

レンズを水槽にピタッとつけて撮影。ガラス越しとは思えないクリアな描写になった。斜めから撮るとすき間ができて映り込むことがあるうえ、魚が歪んで見えることもあるので避けたい。

50ミリ相当 絞り優先オート(F1.8 1/60秒) +0.3補正ISO250 WB:晴天

 

 

Question.レンズフードはつけたほうがいいの?

A.強い光が差し込むことはないので、フードの必要性はあまりない

 

 

ゴム製のフードはガラスにピタ ッとつけられるが、金属やプラスチックのフードは押しつけることでガラスを傷つけることも。また先が平坦なものはガラスに密着できるが、チューリップ型のフードはすき間から映り込むことがあるので、外しておいたほうが無難だ。

 

 

水族館や、展望風景でも同じですが、ガラスに阻まれてしまう撮影場所は、多々あります。そんな時はガラスにレンズをピタリとつけて撮影してみましょう!黒い布をカメラにつけて撮影するのもいいかもしれませんね。

 

 

写真・解説/吉住志穂