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【都市遠景の素敵な撮り方】見栄えのする一枚を!大胆なレンズワークとフレーミングでの撮影

都市を一歩引いて見るような写真のことを、都市遠景写真として、ここでは撮影テクニックをご紹介いたします。建物が密集している都市でも、川の対岸や湾などからであれば全景を撮ることができます。

 

撮影:川北茂貴

 

レンズワークとフレーミングを駆使して、夕方の都市遠景を狙ってみよう

都市の遠景写真は、レンズワークとフレーミングを駆使することで見栄えのする写真なります。また、夕方の都市遠景はとてもフォトジェニック。夕日と都市の景色を絡めたり、西日が当たって赤く染まったりするビル群なども格好の被写体です。ここでは夕刻時にスポットを当て、都市遠景の狙い方をいくつか紹介します。

 

 

【都市遠景×望遠レンズ】

撮影:永山昌克

 

太陽を大きく捉えて画面に迫力を与える

吊り橋の一部分を切り取り、そこに夕日を重ねてシルエットを際立たせた。肉眼では意識が集中しているため大きく感じる夕日でも、実際に撮影してみると、標準ズームクラスでは小さくしか写らない。迫力のある夕日を表現するには300ミリ以上の望遠レンズが欠かせない。

320ミリ相当 絞り優先オート(F9 1/4000秒) -1.3補正 ISO100 WB:日陰

 

 

【都市遠景×水面反射】

撮影:川北茂貴

 

きれいな夕空を映し込んだ水面をメインに画面構成する

目の前に広がる光景から、ビルと水鏡に絞って縦位置で切り取ってみた。ビルと水鏡が同じ面積だと中途半端になるので、ここでは水鏡をメインとして多く取り入れる。また、川を左下から右奥に斜めに入れることで、奥行きも引き出している。夕暮れの色彩が生きる遠景写真が撮れた。

105ミリ相当 絞り優先オート(F11 10秒) -0.7補正 ISO100  WB:太陽光

 

 

都市遠景は、一歩引いて見た街の風景です。撮影したいイメージに合わせて、レンズを変えたり、大胆なフレーミングをしたりしながら、ダイナミックさや、立体感などを表現できたらいいですね。