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【夕景の撮り方③】何気ない日常のドラマチックな切り取り方をこっそり教えます。

夏は写真を撮るのに最高の季節だが、とにかく暑い!一時間も撮っていると撮影どころではなくなり、熱中症にもなりかねない。そこで狙いたいのが、夕方の写真。強い日差しが避けられ、夕焼けや斜光、逆光の写真が撮りやすい。太陽が傾き、空が色づき始める夕方の写真を撮るテクニックやコツ、さらにプロカメラマンならではの夏の暑さ対策グッズなどをご紹介します。

 

 

夕方スナップ編 -夕焼けのほか日没後の人工灯にも注目-

夕焼けや人工灯などの光を生かして撮ろう

 

夕方のスナップ撮影で夕焼け空を軸に狙う場合は、ホワイトバランスや露出補正による色味の調整がポイント。街の雰囲気を中心に狙う場合は、画面内に街灯の光を大胆に取り入れたり、夕方の斜光線を生かして、逆光でシルエット表現を狙ったりすることで、変化に富んだ画面構成を楽しむことが可能だ。

 

夕方の街並み

日中は平凡に見える街並みも、変化に富んだ夕空によ ってドラマチックな光景に変化する。そんな点に注目しながら、目を引く建物をポイントに、街並みを切り取っていこう。技術的には、ホワイトバランス(WB)と露出補正がポイント。

 

ホワイトバランスで空の色味を調節

夕焼け空を入れるなら、ホワイトバランスを「太陽光」にすると、空の色味を引き出せる。夕焼けが弱い場合は、ホワイトバランスを「くもり」や「日陰」にすると、赤みを強調可能。また、あえて「蛍光灯」設定を用いて青みがかった空を演出してもよい。

52.8ミリ相当 絞り優先オート(F8 1.3秒) -1.3補正 ISO100 WB:蛍光灯

 

 

オートホワイトバランスは、夕焼けの色が補正されて弱まる場合があるので「太陽光」が基本。「くもり」や「日陰」では赤みが強まる。右の写真は、日陰&露出補正-1.3で赤みを強調した。

 

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