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【夕景の撮り方②】真っ赤な夕焼け空を、見たまんま撮りたい!色鮮やかさを引き出す方法とは?

夏は写真を撮るのに最高の季節だが、とにかく暑い!一時間も撮っていると撮影どころではなくなり、熱中症にもなりかねない。そこで狙いたいのが、夕方の写真。強い日差しが避けられ、夕焼けや斜光、逆光の写真が撮りやすい。太陽が傾き、空が色づき始める夕方の写真を撮るテクニックやコツ、さらにプロカメラマンならではの夏の暑さ対策グッズなどをご紹介します。

 

 

 

夕焼け風景編 -夏ならではの赤みの強い夕焼けを撮ろう-

夏は雲が発生しやすく夕焼けを撮るのに最適

 
夏は太平洋高気圧に覆われ、連日の晴天に恵まれる。日差しが強く、雲も沸きやすいので見事な夕焼けに出会うチャンスが多くなる。夏山では霧や雲海の発生もあり、これに夏の強い光が差し込むとドラマチックな写真にできる。そうした、夏の夕焼けを撮るポイントを海、山、里の3つに分けて解説する。

 

海の夕焼け

夏は真西より北寄りに太陽が沈むため、西~北側の海岸で夕日撮影が可能になる。空一面に広がった夕焼け雲はシンメトリー構図で狙うのがおすすめ。また、水平線まで雲がない状況の場合は、超望遠レンズで夕日のアップを狙うのもよい。

 


 

天地をシンメトリーにしてインパクトを強化

広角で沖に並ぶ岩をシルエットにし、天地方向にシンメトリーとなる構図で捉えて夕焼け雲のインパクトを強めた。雲間からカメラ側に強い光が差し込んでいるために暗く写ったので、プラス補正(+1.3補正)して、深みのある色に仕上げた。

29ミリ相当 絞り優先オート(F11 1/25秒) +1.3補正 ISO100 WB:5000K

 

〇望遠

 

△標準

 

〇広角

 

望遠レンズなら前景の岩と共に夕日を迫力のある姿で捉えられる。夕焼け空をシンメトリー構図で狙う場合には広角レンズが適している。標準の画角はこのロケーションだと中途半端だ。

 

 

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