シルエット表現
前方に夕日がある日没後の西の空などを撮る場合は逆光となり、空と地面の明暗差が極端に大きくなる。そのため、両方の階調を再現するのは難しい。暗い部分をシルエットとして写せば、色や被写体のフォルムが強調できる。
雑然とした部分をシルエットに
空や水面などのハイライト部重視の露出だと、地面の暗い部分は露出アンダーになり黒つぶれする。それを利用して、雑然とした部分を隠しつつ、ハイライト部の印象を強めた。多少マイナス補正して、コントラストを高めの設定にするのも効果的。
35ミリ相当 絞り優先オート(F8 1/125秒) -0.7補正ISO800 WB:くもり
わずかな明るさの違いで夕焼けの印象も変わる
+0.3補正
少しプラス補正すると、見た目に近い明るさに再現できる。だが、夕焼けの色が浅くなるほか、街並みなどのシルエットも締まりがなくて、全体的に軽い印象だ。
-0.7補正
マイナス側に補正すると、見た目よりも暗い画面に。それにより、夕焼けの色が濃厚に再現され、街並みのシルエットも引き締まる。
おまけ – プロカメラマンならではのおすすめ暑さ対策グッズ!!
吉森信哉カメラマン編
日除け効果の高い帽子とドリンク類の確保は必須
撮影自体は夕方でも、ロケハンで日中から行動することも多い。そのため、暑さ対策は必須。基本装備は帽子の着用とドリンクの確保。できるだけ日除け効果の高い帽子を用いるなど、機能性や携帯性などを重視している。
ペットボトルホルダー
結露する冷たいドリンクは、そのままではバッグ内に収納しづらい。タオル地のペットボトルホルダーで問題を解決。100均で購入できる。
帽子(クールビットシリーズ)
一見すると普通の帽子だが、日差しから後頭部を守る着脱式カバーが付属。使用しない場合は、内側に収納できるようになっている。
普段目にする日常的な街並みも、日が沈むにつれ、グラデーションのかかった幻想的な風景へと変わります。一瞬たりとも同じシャッターチャンスはありません。ですので、目の前の風景と、撮影イメージをしっかり考慮しながら、撮影を心掛けましょう。