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【橋・ジャンクションの撮り方④】水面の映り込みを利用した華やかな撮影テクニックとは!?

橋や高速道路などのジャンクションは、人気のある被写体で、夜景での撮影がフォトジェニックで近未来感あふれる作品になります。この入り組んだ立体交差のジャンクションを夜に撮影するテクニックや、ライトアップされた橋の撮り方をご紹介します。

 

撮影:川北茂貴

 

橋ならではの水面を生かしてライトアップされた夜に狙う

ジャンクションと同様に、橋も夜に撮影するのがおすすめです。各地にある有名な橋は形状がきれいなうえ、夜にはライトアップされて光り輝きます。そして、橋は海や川など水の上に架かっているので、水面の映り込みを取り入れることで、より一層華やかな写真に仕上げることができます。

昼間に撮影する場合は、その長さを引き出す構図を心掛けましょう。橋のたもとから広角レンズで見上げて撮ると、遠近感が強調されてダイナミックに写せます。

 

基本テクニック

横長の被写体なので横位置で切り取るとバランスよく収まる

橋は横に長い被写体なので、その全景を画面に収めるために横位置が基本構図になる。その際、画面の対角線を意識してフレーミングすると、より長さを強調できる。もちろん、縦位置で切り取る場合もある。縦画面に横長の橋を収めると、上下に空間ができるので、そこに橋以外の脇役を入れると画面をうまく活用できる。

 

撮影:川北茂貴
撮影:永山昌克

望遠は目立つ部分を引き寄せて広角は奥行きと長さを引き出す

横位置で切り取った2枚の写真。どちらも橋の収まりがよく、構図が安定している。少し離れた場所から中望遠80ミリ相当で引き寄せた左の写真は、上下に空間ができやすいので注意しよう。下の写真のように広角特有の遠近感描写を生かすと、容易に奥行きと橋の長さを引き出せる。

 

撮影:永山昌克
撮影:川北茂貴

縦位置は部分狙いや風景として捉える場合におすすめ

上の写真は、クローズアップして吊り橋の造形美を捉えた。シンプルな形と色でデザイン的な写真にしている。下の写真は橋をメインとしつつ、背景のビルと往来のある船を一緒に取り入れられると考えて、縦位置で狙ったもの。無駄な空間がなく、主題の橋も目立つ。

 

応用テクニック①

ライトアップされた橋は水面の反射を取り入れて華やかに仕上げる

夜になるとライトアップされる橋も昨今増えている。被写体としてきれいなので、ぜひ狙ってみよう。その際、橋だけを撮るのもいいが、水面の様子にも注目だ。そこにはたいてい、ライトアップされた橋が反射している。それを構図に取り入れると光が倍になり、より華やかな写真になる。無風ならきれいな水鏡も狙える。


撮影:川北茂貴

深く考えずに橋だけを狙えば、たいていこのような感じだろう。あまり印象に残らない、平凡な写真である。

撮影:川北茂貴

水面反射を取り入れるなら、無風のときに狙おう

幸いにもこの日は風がなく、水面がきれいに橋を映し込んでいたので、それを一緒に画面に収めた。実際には橋のアーチは半円形だが、実像と鏡像の上下を合わせて丸い円のように表現できた。

17ミリ相当 絞り優先オート(F11 20秒) -1補正 ISO160 WB:白色蛍光灯

 

応用テクニック②

波打つ海面は長秒露光でフラットに描ける

湾近くや船が頻繁に通るような波がある水面は、露光時間によってさまざまな表情で撮れる。長秒露光ならフラットな描写になり、手持ち撮影などで短いシャッター速度なら、波の形状をそのまま写せる。ライトアップの光が増幅しやすいのは、長秒露光で捉えたフラットな水面だ。水鏡とは違った滑らかな美しさがある。

 

撮影:川北茂貴

海面をフラットに捉えるとライトアップの光が広い範囲で反射する

右の2枚とも、波のある場所で撮影している。10秒露光ではフラットな水面に写り、ライトアップの光が広い範囲に反射した。肉眼では見られない写真ならではの表現だ。1/20秒露光では波の凹凸が出て、反射した光も弱い。

 

橋の撮影では、川の水面を効果的に利用しましょう!シャッター速度の調節や、橋のライトアップの水面の映り込みを生かした撮影で、華やかな作品が撮れるでしょう。