焦点距離とは、レンズから撮像素子までの距離のことで、そのレンズでどのくらいの範囲を写し込めるか、どのくらいの大きさで被写体を写せるのかなどを示す数値のこと。数値が小さくなるほど「焦点距離が短く(広角)」なって広い範囲が写り、数値が大きくなるほど「焦点距離が長く(望遠)」なって被写体が大きく写る。
また、焦点距離が同じでも、搭載するイメージセンサー(撮像素子)によって写せる範囲(画角)は異なる。フルサイズ機を「1」とした場合、APS-Cサイズ機では約1.5~1.6倍、マイクロフォーサーズ機では約2倍の望遠で撮影したように写る。
レンズから撮像素子までの距離のことを焦点距離と言う。焦点距離が短いレンズでは、画角は広くなり、被写体は小さく写る(上)。反対に、焦点距離が長いレンズでは、画角は狭くなり、被写体は大きく写る(下)。
APS-Cサイズの一眼レフで、焦点距離を変えて撮影。上から順に、焦点距離18ミリ、55ミリ、200ミリ。18ミリでは手前の道路も含めた広範囲が写り、そこから焦点距離が長くなるに従って写る範囲は狭くなっていく。200ミリで自由の女神の顔がはっきりわかるくらい大きく写っている。
イメージセンサーが異なる3台のカメラに、それぞれ焦点距離50ミリのレンズを装着して同じ位置から撮影した。上から順に、フルサイズ、APS-Cサイズ、マイクロフォーサーズとなる。イメージセンサーが小さいマイクロフォーサーズほど大きく写る。
撮影/永山昌克