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【絶対撮りたい初日の出!②】撮影チャンスを見逃すな!日の出日の入りの前後10分間が勝負

冬は、空気が澄んでいて朝日や夕日が美しい季節だ。特に「初日の出」というイベントもあるので、新年はまず、初日の出撮影からと思っている人も多いと思う。しっかりと防寒対策をして、朝日や夕日の撮影にチャレンジしよう!

絶対撮りたい初日の出

  1. 事前の準備で勝負は決まる!万全の防寒対策で初日の出に臨む
  2. 撮影チャンスを見逃すな!日の出日の入りの前後10分間が勝負
  3. 露出補正とホワイトバランス設定で太陽の表情を引き出そう!
  4. 準備ができたら天気を確認して撮影に出かけよう!実践・朝日を撮りました
  5. プロカメラマンイチオシ・全国初日の出オススメ撮影スポット20

撮影時間がキモ!日の出、日の入りの前後10分間を狙え

日の出、日の入りの撮影チャンスは短い。海での撮影なら、水平線に近い位置に太陽があるのは、ほんの10分程度。のんびりしていると、撮影チャンスを逃してしまうので、事前の準備が大切。日の出前や日没後の空もきれいな場合が多く、その前後10分間は撮影しておきたい。
 

 

日の出や日の入りだけでなく朝焼けや夕焼けも狙ってみよう

朝日の撮影では、日の出前の10分間は朝焼けの撮影チャンス。また、太陽が顔を出して10分間もすると太陽の光は強くなって、日の出の雰囲気ではなくなる。日の出の前後10分間ほどが撮影のチャンスだ。日の入りはその逆。太陽が沈み始める10分前、沈んでからは日の出よりも少し長い日没後30分くらいまでがベストな時間だ。

 

日の出や日の入りの前後10分間は、色や光が刻々と変化する。三脚を立てて、じっくり撮ろう。

 

初日の出は時刻を確認して計画をしっかり立てよう

日の出を撮る場合は、事前に撮影する場所の日の出時刻を調べておきたい。何時に日が出るかがわかれば、撮影の計画が立てやすく、撮影もペースよく行える。特に初日の出は、1年に一度しかない。ベストな撮影場所を見つけたら、日の出時刻を確認して撮影の計画をしっかりと立てたい。

 

空の明るさも確認して日が出る位置を特定

日の出撮影は、日が昇る位置や時間ががわからないと、どこからどのタイミングで撮ればいいかわからず困ってしまいます。

従来は、地図や方位磁針などを頼りに撮影していたものです。しかし最近は、日の出や日の入りの位置や時間が簡単にわかる、スマートフォン用のアプリなどもあるので、こうしたツールを使いこなせば、比較的簡単に撮影時間や撮影位置が決められ、素早く撮影にとりかかれます。

実際に撮影するときは、まず、空の明るさをよく観察し、いちばん明るい場所を探します。雲の状態にもよりますが、おおよそ、いちばん明るい場所から太陽が出てくるはずです。太陽が姿を現したら、とにかく数多く撮影すること。太陽がすべて姿を見せるのを待つのではなく、数多く撮影するのが最大のポイントです。日の出や日の入りは、明るさや空の色などが刻々と変化し、〝このタイミングがベスト!〞というのはわかりにくいものなのです。

日の出というと、太陽が全部見えている写真をイメージするかもしれませんが、必ずしもそうではありません。よく晴れた日には、太陽がすべて出ていると明るすぎて写しにくい場合も多いのです。
 

 

写真・解説/工藤智道