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【絶対撮りたい初日の出!④】準備ができたら天気を確認して撮影に出かけよう!実践・朝日を撮りました

日の出は、毎日表情が違います。よいときもあれば、いまいちなときも多いもの……。ここでは、実際に日の出撮影に行ったときの様子と、その結果(?)をレポートします!

絶対撮りたい初日の出

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  2. 撮影チャンスを見逃すな!日の出日の入りの前後10分間が勝負
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三浦半島の先端で撮影!

今回、日の出撮影に向かったのは、三浦半島の先端にある城ヶ島。房総半島越しの日の出を見ることができる場所だ。

超望遠レンズ付きの一眼2台。準備万端で臨んだが……

日の出を撮ろう!ということで、三浦半島は城ヶ島に向かう。早朝の高速を抜けて、現地到着は日の出の約1時間前。早速撮影準備を始めた。周辺は暗い岩場で、足元に注意しながらの作業だ。

太陽が昇る前、ようやく明るくなってきた空を撮影する工藤カメラマン。撮影しながらも、よりよい撮影位置を模索する。

 

準備を進めていると、空は徐々に白みはじめ、グラデーションが美しい。まず、空を広角レンズで大きくフレーミングして撮影。岩場には、所々潮溜まりがあり、空が写り込んで輝いていた。撮影場所は、おおざっぱにスマートフォンで調べておいた。しかし、ピンポイントでの正確な太陽の位置は、実際に撮影場所に行かないとわかりにくい。明るくなってきた空を観察し、おおよその位置を決めてカメラをセット。太陽を大きく写すため、望遠レンズを付け、テレコンバーターも装着。キヤノンのセットは、960ミリ相当。オリンパスは、2倍のテレコンを装着し800ミリ相当だ。準備万端!

 

日の出時刻のおよそ一時間前。白々としてきた空を撮影。岩場にできた潮溜まりがが空を写している。夜明け前の空にも注目しよう。

 

日の出時刻。時計を見ながら太陽の位置を確認。予想よりも左側で5メートルほど移動した。そして、いよいよ太陽が顔を出すと思いきや水平線近くの雲が厚く、太陽そのものが見えない。しかし雲間から輝く光は、横に伸び面白い光景になった。手前には岩に打ち寄せる波。波が岩にぶつかるタイミングを計りながら撮影した。その後約15分。太陽が高い位置に上がり、撮影終了。撮るたびに違った表情を見せてくれる日の出は、何度撮ってもやっぱり楽しい。ただ、いつもちょっとだけ眠いのだけれど(笑)。

 

雲が厚かったが面白い光線状態で撮影できた
残念ながら、水平線近くは雲が厚く丸い太陽を望む事ができなかった。とはいえ、太陽の光が横に広がり面白い日の出だった。岩にぶつかる波を入れて撮影した。

480ミリ相当 絞り優先オート(F14 1/30秒) -1.3補正 ISO400 WB:オート

 

写真・解説/工藤智道