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【カメラ用語事典】フォーカスロック、フォーカスロック撮影

「フォーカスロック」とはその名のとおり、ピントを固定することを指し、それを用いて撮影することを「フォーカスロック撮影」と呼ぶ(フォーカスロック撮影をフォーカスロックと呼んでいることも多い)。
 
フォーカスロック撮影はピントを合わせてからフレーミングを変える方法で、フィルムカメラで測距点がまだ1つしかなかったころから使われてきたピント合わせの基本テクニックといえる。測距点が増えた今でも、ピント合わせからフレーミング、撮影までを素早く行える上、測距点のないところの被写体にもピントを合わせることができるので便利に使える。
 
フォーカスロック撮影を行うには、AF方式(AF動作)をピント位置が固定されるAF-Sモード(ワンショットAF)に設定する。さらに測距点(AFエリア)を1箇所選び、そこでピント合わせを行う。そして、合焦後にフレーミングを整えてシャッターを切ればOK。

 

【フォーカスロック撮影のやり方①】
AF作動を行ってピントが合った時点で自動的にピントが固定されるAF-Sモードを選び、AFフレームは汎用性の高い中央を選択(被写体により近い、中央の測距点以外を使ってもよい)。


 

 

【フォーカスロック撮影のやり方②】
ピントを合わせたい被写体をAFフレームのある画面中央に置いて、シャッターボタンを半押ししてAF作動。
 

 

【フォーカスロック撮影のやり方③】
半押しでフォーカスロック状態となったら、シャッターボタンから指を離さずにフレーミングを変えてシャッターを切る。これがフォーカスロック撮影の基本的なやり方。
 

 

写真/北村智史