特集

【カメラ用語事典】ヒストグラム

「ヒストグラム」とは、1つのデジタル画像に含まれるすべてのピクセル(画素)を明るさによって分類し、それをグラフとして表したもの。横軸が明るさ、縦軸がピクセル数を示している。ヒストグラムの形状を見ることで、その画像の露出レベルの状態を確認できる。

多くのデジタルカメラでは再生モードの際に、詳細情報としてヒストグラムを表示できる。操作は、画像を再生した状態でINFOボタンなどの情報表示ボタンを押すこと。機種によっては、撮影モード時のライブビューやEVFの画面にリアルタイムのヒストグラムを表示できるものもある。

ヒストグラムを見るときは山のカタチに注目しよう。画像に明るい成分が多いほど右側が高く、暗い成分が多いほど左側が高くなる。そして、山の端が切れている場合は「白とび」や「黒つぶれ」の可能性が考えられるが、作画意図によってその判断基準は異なる。

 

ニコンD5500の再生画面にあるヒストグラム。
 

 

横軸が明暗の分布を、縦軸がピクセル数の量を示している。そしてグラフの山が枠内に収まっている場合は、明るすぎたり暗すぎたりせずに標準的な露出といえる。
 

 

白っぽい被写体や明るめの露出で撮ったときは、グラフの山は右側が高くなる。さらに明るすぎて白とびが生じた場合には、山の右端が切れたように表される。
 

 

黒っぽい被写体や暗めの露出で撮ったときは、グラフの山は左側が高くなる。さらに暗すぎて黒つぶれが生じた場合には、山の左端が切れたように表される。