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【カメラ用語事典】白とび

撮影した画像の明るい部分の階調が失われて真っ白に写る状態を「白とび」という。これは、露出補正の際の過剰なプラス補正や、逆光シーンなど画面内の一部分が極度に明るい場合などに起こりやすい。白とびで階調が失われた部分は、撮影後にRAW現像はレタッチソフトなどを使って調整しようとしても無理なので注意が必要だ。

白とびを撮影時にチェックする方法がある。多くのデジタルカメラでは、白とびを起こした画像の部分を再生時に確認することのできる「白とび警告表示」機能が搭載されている。白とび部分が黒く表示されたり、点滅したりする。

また、画像の明るさの分布をグラフ化した「ヒストグラム」も有効な確認手段である。グラフの山が横軸の右端で切れてしまっている場合は、白とびが起きている状態だ。

なお、白とびとは反対に、暗い部分の階調が失われて真っ黒になる状態を「黒つぶれ」という。

 

白い花びら部分が白とびしている。
 

 

ニコンD7000の白とび警告表示。黒く表示されているのが白とび部分。
 

 

ヒストグラムで白とびをチェック。