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【カメラ用語事典】黒つぶれ

撮影した画像の暗い部分のディテールがなくなり、真っ黒に写る状態を「黒つぶれ」という。露出補正の際の過剰なマイナス補正や、夜や日陰のシーンなど画面内の一部分が極度に暗い場合、画面内の明暗差が大きいときなどに起こりやすい。

黒つぶれが起きてしまうと、撮影後にRAW現像やレタッチをしても描写を復元することはできないので、意図的でない限り、起こさないように注意したい。黒つぶれの確認は、画像の明るさの分布をグラフ化した「ヒストグラム」が有効だ。グラフの山が横軸の左端で切れてしまっている場合は、黒つぶれが起きている状態である。

なお、黒つぶれとは反対に、明るい部分の階調が失われて真っ白になる状態を「白とび」という。
 

 

陰になっている黒い部分が黒つぶれしている。
 

 

上の画像のヒストグラム表示。黒つぶれが生じているので、グラフの山の左端が大きく切れている。