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【カメラ用語事典】デジタルフィルター

デジタルフィルターとは、フィルム時代からあるレンズフィルターをデジタル化したような機能。デジタルカメラになって、さまざまなエフェクト・効果が追加されている。個性的な表現をしてみたい、あの人の作風を真似た写真を撮ってみたいなど、写真は撮れば撮るほど表現したいイメージは膨らんでいく。デジタルフィルターはそんな欲求を手軽にかなえてくれるものだ。
 
メーカーや機種によって、機能の名称や種類、その効果は異なる。レンズフィルターにもあるソフト効果やクロス効果はもちろん、ポップアート風、トイカメラ風、さらにジオラマや絵画調、雑誌やテレビCMなどでおなじみの色抽出など、目を引く効果もある。
 
撮影方法はいたって簡単。メニューから好みのフィルターを選択してシャッターを押すだけ。デジタルフィルター搭載機なら、これだけで独創的な写真が作れる。また、撮影時に効果を掛けるほか、撮影後の画像にフィルター効果を適用したり、最近は動画に対応できたりする機種もある。ライブビューと併用すれば、効果やその強弱、色調、描写の変化などのイメージを、リアルタイムで確認しながら撮影可能だ。

 

▼各メーカーのデジタルフィルターの名称
オリンパス/アートフィルター
キヤノン/クリエイティブフィルター
ソニー/ピクチャーエフェクト
ニコン/スペシャルエフェクト
パナソニック/クリエイティブコントロール
富士フイルム/アドバンストフィルター
ペンタックス/デジタルフィルター
 

 

キヤノン EOS Kiss X9iに搭載されているクリエイティブフィルターには、全部で10種類のフィルター効果がある。上の写真は「魚眼風」で撮影したもの。
 

 

同じくクリエイティブフィルターの「水彩風」で撮影した写真。
 

 
写真/小澤太一
 

 

 

オリンパスのアートフィルターは、フィルター機能でフレーム枠を付けられるほか、フィルター効果の重ね掛けもできる。
 

 

いちばん上の写真はフィルターを掛けないで、通常撮影した写真。真ん中はレトロ系のフィルターを掛けたもの。下は、レトロ系とフレーム効果の重ね掛けをした写真。
 

 
写真/吉住志穂