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【カメラ用語事典】AFエリアモード/AF方式/フォーカスエリア/測距点モード

AFエリアモード(AF方式、フォーカスエリアなど名称はメーカーによって異なる)とは、ピントを合わせる際の測距点やAFフレームの使い方を選ぶところ。モードによって、使用する測距点の数やAFフレームの範囲、またピントが合わなかったときや被写体が移動したときの対応が違ってくる。被写体の動きが予想しやすいかどうか、激しく動くかどうかに合わせて選択するのが基本だ。

モードは主に、オートモード(自動選択)と任意選択モードに大別される。オートモード(オートエリアAF、自動選択AFなど)では、カメラがシーンを解析して、測距点やAFフレームの中から適切なポイントでピントを合わせてくれる。ピント合わせに使用する側距点やAFフレームの数、サイズなどはその都度変わったり、画面内の近いほうの被写体に合焦するように設定されていたりするので、シーンによっては思いどおりの場所にピントを合わせられないこともある。

一方、任意選択モードは、自分の狙いやシーンに応じた場所でピントを合わせられる。また、その範囲もピンポイントから広いエリア、任意の対象を追い続けるものまでさまざまだ。主に、「シングルポイントAF(1点AF)」、「ダイナミックAF(領域拡大AF)」、「グループターゲット(ゾーンAF)」、「トラッキングAF(追尾AF)」などがあり、撮りたいものやシーンに合わせて設定を選ぶ。

名称やモード名はメーカーによって異なる。名称は、ニコンは「AFエリアモード」、キヤノン「AF方式」、ソニー「フォーカスエリア」、オリンパス「測距点モード」、パナソニック「オートフォーカスモード」、富士フイルム「AFモード」となる。

 

ニコン D5600のAFエリアモード画面。オートエリアAFのほか、シングルポイントAF、ダイナミックAF(9点、21点、39点)、3D-トラッキングがある。

 

 

キヤノン EOS Kiss MのAF方式画面。1点AF、顔+追尾優先AF、ゾーンAF、瞳AFがある。