いよいよ元号が平成から令和へ。長かった30年、それともあっと言う間の30年?いろんな出来事があったけど、カメラも大きく変わってきた。そんな平成の30年間をプレイバック!今回は平成15年(2003年)~平成19年(2007年)を振り返る。
平成を撮った俺たちのカメラをプレイバック!
① 平成元年(1989年)~平成4年(1992年) https://getnavi.jp/capa/special/294760/
② 平成5年(1993年)~平成9年(1997年) https://getnavi.jp/capa/special/294807/
③ 平成10年(1998年)~平成14年(2002年) https://getnavi.jp/capa/special/294812/
⑤ 平成20年(2008年)~平成24年(2012年) https://getnavi.jp/capa/special/294874/
⑥ 平成25年(2013年)~平成30年(2018年) https://getnavi.jp/capa/special/294919/
デジタルの値段が下がって一気に普及した
最初のころのデジタル一眼レフは、ぼくらには全く縁のないモノだった。写りはフィルムよりもずっと劣ってたし、そのくせ値段は冗談みたいに高かった。カメラを始めたのが最近の人ならきっと笑ってくれるだろうと思う。300万画素にも満たないカメラが65万円もしたんだから。なのにみんな「すごい、100万円を切った」って大騒ぎしてたんだから。
それが何年も経たないうちに30万円台で600万画素機が買えるようになったと思えば、10万円ちょっとのエントリーモデルが登場して、コンパクトカメラだけだったソニーやパナソニックまでが一眼レフを作り出した。
時代がものすごい勢いで走り出していた。平成10~19年の間に、ニコンのプロ機はAPS-Cサイズの266万画素からフルサイズの1210万画素に変わったし、キヤノンの映像エンジンには「DIGIC」という名前が付いて、それが3代目になった。
その代わりに、フィルムカメラの市場はどんどん小さくなっていった。
平成15年(2003年)
キヤノンEOS Kiss Digital
実売12万円台で一気にブレイク。デジタルでもKissは普及の功労者
誰もがそろそろだと予感していた。上位のEOS10Dと同じ630万画素CMOSセンサーと映像エンジンDIGICを搭載。それでいてEOS10Dよりも小型軽量。予想よりは安くなかったけれど、十分に低価格。売れない理由がなかった。
ペンタックス*istD
キヤノンやニコンに続いてペンタックスからも登場、610万画素CCD搭載。ファインダー倍率が0.95倍と高めなのが好印象だった。
オリンパスE-1
フォーサーズと防塵・防滴伝説の始まり。センサーは小さいのにレンズは大きく、510万画素で写りはすごかった。
平成16年(2004年)
ニコンF6
今も頑張ってる貴重なフィルム機。ファインダーは固定式に変わったけど、ひと桁機ならではの心地よいシャッター音やクリアでシャープなファインダー像が楽しめる。ただし、最新のEタイプレンズには非対応。それが切ない。
コニカミノルタα-7 DIGITAL
経営統合したコニカミノルタから登場、610万画素CCD、そして初のボディ内手ブレ補正機構搭載機である。
はみだしカメラ
コダックDCS Pro SLR/n(平成16年)
マグネシウム合金カバーにカスタマイズしたニコンF80にごついグリップをくっつけたフルサイズ機。1371万画素のローパスレス仕様CMOSでコダックらしい色とキレの良さが売りだった。
平成17年(2005年)
キヤノンEOS5D
このカメラからフルサイズが身近になった
フルサイズセンサーを身近にしてくれた最初の1台。フィルムと同じ感覚で扱えるのがいいと作家系のカメラマンには絶賛された。AFや連写のスペック、レスポンスはよくなかったけれど、キレイに写ってくれて撮るのが楽しいカメラだった。有効画素数1280万画素。
ニコンD2X
ニコンのプロ機の2世代目。こちらは1240万画素の多画素版。通常で5コマ/秒、クロップ高速モードでは8コマ/秒連写が可能だった。
平成18年(2006年)
ソニーα100
ソニー初の一眼レフ。これが出たことで、急な撤退で放り出されたミノルタ/コニカミノルタのユーザーは胸をなでおろした。
パナソニックLUMIX L1
パナソニック初の一眼レフ。オリンパスE-330に続いてライブビュー機能が搭載された。ライカレンズが魅力的だった。
平成19年(2007年)
ニコンD3
ニコンの本気をフルサイズで見せつけた名機
1210万画素のフルサイズCMOSセンサーに51点測距AFや9コマ/秒連写を搭載して「X」と「H」を一本化。EXPEEDやピクチャーコントロール、14bit RAW、コントラストAFが可能なライブビューなど、新時代を感じさせた。
ニコンD300
D3と同時に発表されたDXフォーマット(APS-Cサイズ)のフラッグシップ機。D3と同じ51点測距AFを備えていた。
画期的だった可動式モニター
フルタイムのライブビュー機能が実用化されたのと同時に可動式モニターも普及し始めた。オリンパスE-330のはチルト式だったが、パナソニックLUMIX L10にはバリアングル式モニターが搭載され、縦位置でもローアングルやハイアングル撮影が容易になった。