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平成を撮った俺たちのカメラをプレイバック⑤平成20年(2008年)~平成24年(2012年)

いよいよ元号が平成から令和へ。長かった30年、それともあっと言う間の30年?いろんな出来事があったけど、カメラも大きく変わってきた。そんな平成の30年間をプレイバック!今回は平成20年(2008年)~平成24年(2012年)を振り返る。

 

平成を撮った俺たちのカメラをプレイバック!
① 平成元年(1989年)~平成4年(1992年) https://getnavi.jp/capa/special/294760/
② 平成5年(1993年)~平成9年(1997年) https://getnavi.jp/capa/special/294807/
③ 平成10年(1998年)~平成14年(2002年) https://getnavi.jp/capa/special/294812/
④ 平成15年(2003年)~平成19年(2007年) https://getnavi.jp/capa/special/294846/
⑥ 平成25年(2013年)~平成30年(2018年) https://getnavi.jp/capa/special/294919/

 

ミラーレスの登場とフルサイズの波

新しいものはいつも拒絶反応をもって迎えられるが、ミラーレスもそうだった。でも、わずか10年で今やメインストリーム。デジカメの変化のなんと早いことか!

 

平成20年(2008年)

パナソニック LUMIX G1

ミラーレスの歴史はここから始まった
一眼レフスタイルのコンパクトボディにEVFとバリアングルモニターを搭載した元祖ミラーレスカメラにしてマイクロフォーサーズ初号機。最初のころは軽く見られていたけれど、露出やホワイトバランスを確認しながら撮れる快適さと、その後の快進撃はご存知のとおり。

 

ニコンD700

D3と同じフルサイズCMOSセンサーを搭載しながらアマチュアにも手が届く価格を実現。センサーのゴミ取り機能が搭載された。

 

ニコンD90

一眼で初めて動画機能を搭載したのがD90。ビデオカメラとは異なる被写界深度の浅い描写を、動画の世界にもたらした。

 

ソニーα900

ソニー初、α初のフルサイズ機で、ボディ内手ブレ補正もフルサイズ初。ファインダーの性能がとにかく素晴らしかった。

 

平成21年(2009年)

オリンパスペンE-P1

一眼レフ風のスタイルを採用したパナソニックと違って、クラシカルなデザインに仕上げられた。

 

パナソニック LUMIX GH1

G1をベースにフルHD動画機能を盛り込んだ上位モデル。アスペクト比を変えても画角が変わらないのがよかった。

 

はみだしカメラ
ソニーα350(平成21年)

ペンタミラーの一部を可動式にしてクイックAFライブビュー機能を実現。ライブビューでも快速AFが可能なのが売りだった。この半年ほど後に普通のライブビューも可能になった上位モデルα550も登場した。

 

平成22年(2010年)

ソニーNEX-5

ソニーはAPS-Cでミラーレスに参戦
小型センサーを採用するマイクロフォーサーズよりも小さくて軽いことをウリにしたソニー初のミラーレスカメラ。弟分のNEX-3と同時に発表された。スイングパノラマなどの便利機能もあったが、独特で難解なメニュー構造にユーザーは悩まされた。

 

ソニーα55

レンズキットで10万円を切る低価格の小型軽量機なのに、AF追従で10コマ/秒連写を可能にして世間をアッと言わせたトランスルーセントミラー機。

 

ペンタックス645D

4000万画素センサーを搭載した中判デジタル一眼レフ。開発発表から発売までのあいだに紆余曲折がいっぱいあった。

 

平成23年(2011年)

ペンタックス Q

1/2.3型CMOSセンサーを採用したレンズ交換式のミラーレスカメラ。その後1/1.7型センサーのQ7、Q-S1も登場した。

 

ニコン1 V1・J1


小型軽量ボディに驚速のハイブリッドAFと10コマ/秒連写を詰め込んだ1型センサー搭載機。

 

平成24年(2012年)

キヤノンEOS-1D X

2系統あった1Dを1つに統合したプロ機
APS-Hサイズの1D系とフルサイズの1Ds系を統合。AFが61点測距になって連写は12コマ/秒にパワーアップした。F5.6でも21点でクロス測距ができるなど、AF性能の強化も図られた。動体撮影能力はまだ一眼レフにアドバンテージがあった。

 

キヤノンEOS M

「快速・快適・高画質」に加えて「軽快」さも身に付けた同社初のミラーレスカメラ。サブカメラとしての注目度も高かった。

 

ニコンD600

フルサイズセンサーを搭載しながら軽快に仕上げた中級機。視野率100パーセントファインダーを搭載していた。

 

富士フイルム X-Pro1

富士もAPS-Cでミラーレスに参戦
光学と電子の両方を使い分けられるハイブリッドファインダーの搭載で話題となった、フジフイルムのミラーレス初号機。

 

一般化した防塵・防滴構造
古くはペンタックスLXにも盛り込まれていたスペックだけど、本格的になったのは平成になってから。最初はプロ機が中心で、それから徐々に中級機にも広まった。ただ、メーカーや機種によって性能に大きな差がある。そろそろなんらかの基準を設けて欲しいところ。