特集

バッテリーは機内持ち込み? あると便利なアイテムは? 海外撮影の素朴な疑問に答えます!

多い時には、年に4回~5回海外の撮影に出かけることのある筆者。そこで、初めて海外で撮影してみようと考えている方に向け、筆者の経験から、機材ってどう持っていけばいいの? 海外ロケで便利だったものって何? 海外の撮影で気をつけていることって何? といった疑問に、お答えしてみようと思います! 前編となる今回は「準備編」をお届け!

※編集部注:以下のアドバイスは筆者個人の経験にもとづくものであり、導入する際はよく下調べしたうえですべて自己責任でお願いいたします

 

バッテリーはどうやって持っていく? 機内持ち込みは何個まで大丈夫?

撮影にバッテリーは絶対必要なんですが、いったい何個まで持っていってもいいのでしょうか? 何個持っていくとゲートで引っかかってしまうのでしょうか?

本記事の執筆にあたり、筆者がよく使う中東系の航空会社エミレーツと、国内大手航空会社2社、ANAとJALに電話で確認したところ、エミレーツは100wh以下のバッテリーであれば予備バッテリーは15個までOK、ANAは100wh以下のものであれば個数制限なし、JALも同様に100wh以下のものであれば個数制限なしとのこと。

では、どこに○○whと書いてあるのかというと、大概バッテリーの裏面に表示されています。前回の海外ロケで持っていったカメラのバッテリーを確認したところ、上の写真でもわかる通り大きいもので23wh、続いて14wh、小さいもので8.7whでした。ということは、制限を気にすることなく機内に持ち込むことができます。

ただし、リチウムイオンバッテリーはスーツケースに入れて預かり荷物として運ぶことはできません。ですので、バッテリーは機内持ち込みのみとなるのでご注意を。

前回の海外ロケでは、予備バッテリーとして23wh×2、14wh×5、8.7wh×4を持っていきましたが、何の問題もなく機内に持ち込むことができました。ただ、機内持ち込み手荷物には各航空会社に独自の制限がありますので、お使いの航空会社に必ず確認をしてください。

また、バッテリーも数が多くなれば意外に重量が増えてしまいます。手荷持の重量についても電話で各航空会社に確認したところ、エミレーツは7kg、ANA/JALは10kgまでとのこと。それを超えての機内持ち込みはできないのでご注意ください。

 

海外の撮影で便利だったアイテムは?

海外ロケのとき必ず持っていくのは、折りたたむことができる防水のカメラバッグ。僕はケンコー・トキナーのaostaというブランドから出ていた「エクスチェンジ スリングバッグ」を愛用しています(残念ながら2019年7月時点では生産終了しているようです)。

一緒に世界各国を回りずいぶん使い込んでしまいましたが、丈夫で雨に強く、使い始めてから数年たった今でも現役で活躍してくれています。現地ではもちろんカメラバッグとして使いますが、ロケ地では日本と違いビニールの買い物袋がもらえない国もあるので、買い物袋代わりに使うこともあります。

撮影小物でロケに持っていくものとしては、ナイト撮影には欠かせないコンパクトなLEDライトが挙げられます。僕が愛用しているのは「Lume cube Air」です。


用途としては、星空と「何か」を撮影するときに使います。Lume cube Airはストロボよりも小さくて携帯がラクなうえ、付属のディフザーで色も変えられますし、パーマセルで光源を制限すれば光を当てながら範囲を調整できます。

また、海外だと本当に真っ暗ななか星空の撮影をすることが多いのですが、そんなときは道を照らしたりもできて重宝します。

ナイト撮影ではほかに、星空のコントラストが上がり、夜空に反射している街明かりを抑えることができるフィルター「スターリーナイト」を持っていきます。今年4月に発売されたばかりですが、お気に入りです。

Kenko スターリーナイト

その他、PLフィルター、NDフィルター(100以上のもの)も常備です。

 

そして、「ENERG マルチバッテリーチャージャー+USB」も必需品。僕が使っているミラーレスカメラのバッテリーを充電できるほか、単3型の充電式バッテリーなども充電できます。もしもの充電機忘れのときも安心なので、必ずバッグに忍ばせておきます。

 

あと、僕はレンタカーで旅をする場合が多いので、クルマの電源でお湯を沸かすことができる湯沸かし器を持っていきます。これは、コーヒーを飲んだりするのにも使いますが、非常食として持っていくカップヌードルのリフィル版(!)を食べたいがため…というのが大きいです。

撮影するのに良い時間帯、具体的には朝日、夕日、ブルータイムですが、海外では日本では考えられないような時刻がジャストタイムだったりします。例えば、冬場のカナダでは朝日が8時半くらいだったり、真夏のヨーロッパでは夕日が10時前だったりするので、撮影準備を含めたジャストタイムがちょうど食事の時間に当たってしまい、お店に入りそびれてしまうことがままあります。

そういうときは、日本人のソウルフード、カップヌードルのリフィル版や、アルファ米の即席ご飯と乾燥お味噌汁などでしのぎます。特にカップヌードルリフィル版は手軽で美味しく、筆者にホッとする瞬間を提供してくれます。海外ロケには欠かせません!

あとは、シガーソケットのDCから家庭用電源のACへ電源変換する変換機、雨の運転に備えてガラス撥水剤、地図ソースを変えれば海外でも使えるポータブルカーナビ、すっぽりかぶるタイプの雨合羽、洗濯物干しに使う針金ハンガーなどなど、とにかく撮影のために必要なものや、撮影を続けるために必要なもの、撮影が終了したあとに必要なものを詰め込んでいきます。

あ! そうそう! 肌が敏感な人は、自分に合ったボディソープやシャンプー、コンディショナーを宿泊分持っていってくださいね。宿で用意されている石鹸がけっこう強烈なものだったりすることがあるので。あと、お風呂場といえば、アメニティで用意されているシャワーハット! これをカメラのカッパ代わりにお持ち帰りします。ダメになれば使い捨てできるので便利です。

そして、これは後編で詳しくお話ししますが、黒のダウンコートをクッション代わり兼寒さ対策兼あることに使うためトランクに忍ばせます。

最後に忘れてはいけないものとして、コンセントプラグの変換機と、僕は「お醤油」を絶対に持っていきます。これさえあれば食事はなんとかなる!

 

後編では海外での撮影で気をつけるべきことを、筆者の経験談を交えつつ紹介します。